株特集を組むと株価がピークを打つ?
『週刊ダイヤモンド』の大胆な特集

 創刊100周年に当たる今年、先週号で誌面を大幅リニューアルした『週刊ダイヤモンド』は、100周年記念第2弾に当たる最新号(5月25日号)で、「経済ニュースを疑え!」という何とも大胆な特集を組んでいる。

 トップに掲載された記事「読者の知らない“リーク依存症”という重病」は、『日本経済新聞』の取材と紙面作りの内幕に迫っており、同紙の「リーク体質」(企業の情報リークに頼る紙面づくり)、企業側の事情、日経と企業の癒着関係、さらに、これらが記事の内容に与える影響について書いている。

 事情通のビジネスパーソンなら、そうなのかも知れないと思う内容について、たぶん抗議を覚悟の上であけすけに書いている。私の連載がなくなったのは残念だが、この調子なら、リニューアル後の『週刊ダイヤモンド』には大いに期待できそうだ。

 さて、この特集号は自分自身にも鋭い鉾先を向けた。それが、「週刊ダイヤが株特集を組むとなぜ株価がピークを打つのか」(P46~47)と何とも直裁な見出しを付けた、2ページにわたる反省文的な記事である。

 リードには「ここまでは、他のメディアの誤報を批判してきたが、本誌も経済誌の本領ともいえる株特集で予測をはずしまくっているのだ」とある。そもそも、「先の予測を届けよう」というつもりで株式投資特集をつくっているのだとすると、それ自体がかなり問題だが、週刊ダイヤモンド編集部がどう自己反省しているのか興味深い。

 編集部の反省によると、株特集が外れる原因は大きく言って2つある。