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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

学歴コンプレックスから独りよがりに
周囲から煙たがられる「孤高の女王様」

――愛人を後ろ盾に威張り散らし、実力が伴わない隈元氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第19回】 2009年4月20日
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 「自分は学歴が低いから、社内でうまくいかない」――。そう嘆く会社員は、少なくない。

 しかし、それが事実であるかは、実はわからない。会社は人事に関する内容である以上、なかなかオープンにはしないものだ。

 今回は、自分が大学を卒業していないことを負い目と考え、周囲の社員らにあたりちらし、最後は浮いた存在になっていく女性社員を紹介する。

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■今回の主人公

隈元みえ(仮名、24歳女性)
勤務先:地方のテレビ局が10年ほど前に設立した番組制作会社(従業員数110人)。いくつかの制作会社を吸収しながら発展を遂げてきたが、その拡大路線がここ数年は息詰まっている。特に昨年の秋以降は、スポンサー契約数が鈍化し始めた。隈元は番組制作本部に勤務する、アシスタント(制作補助)である。

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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています)

学歴コンプレックスの反動で
後輩をいじめぬく女王様

 「ねぇ、どこの大学を卒業したの?」

 隈元が、この4月に入社したばかりの小林武雄(23歳)に尋ねた。スタッフルームにいる社員数人が静まり返る。小林は困惑した表情で、答える。

 「青山学院大学です」

 隈元が、また質問をした。

 「青山学院は東京の大学でしょう? 東京までわざわざ行くならば、慶應クラスに入らないといけないんじゃない?」

 小林は、にが笑いをする。隈元は、勝ち誇ったような表情で話した。

 「うちの制作部門は、大学を卒業した人が多いけど、みんなダメ。この世界は、学歴なんて関係ないから……。小林君も、そのあたりを心得えておいたほうがいいよ」

 隈元はこう言うと、明日の取材スケジュールを書き始めた。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

「第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由」

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