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働く男女の「取扱説明書」

「中間脳」部下にご注意!
「無気力系男」と「ギラギラ系女」

西川敦子 [フリーライター]
【第14回】 2008年10月24日
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 「キミには出世欲ってもんはないの?」

 中田堅司課長は呆れ顔で言い放った。部下の若手新二クンには、これまでも何度か資格試験の受験を勧めていた。昇進には必要な資格だが、若手クンは「別にいいっス」の一点張りだ。

 「そんな無気力なことじゃ困るなあ。男はもっとこう、仕事にギラギラ燃えなきゃ。会社はそういうヤツを評価するんだよ?」「べつに無気力ってわけじゃありませんよ。ただ、余計な責任を負いたくないだけっス」

 上昇志向が人間を成長させる――ずっとそう思って自分を燃え立たせてきた。ところが、最近は若手クンのように目の前のことをこなすだけの若者が増えている。同じ男として、ビジネスマンとして歯がゆくてならない……。

出世欲のない「無気力社員」と
他人を蹴落とす「アピール系社員」

 近頃、出世欲のない若手の男性社員が増えてきているようだ。指示された仕事はきちんとこなすが、社内競争には興味がない。そんな部下をどう指導していいかわからず、悩んでいる管理職も少なくない。「男は出世してナンボ」と叩き込まれてきた世代にとっては、彼らの淡々とした姿勢が、いかにも無気力に見えるのかもしれない。

 「今の若いヤツってわからないですね。出世なんてしなくていいって言う。おカネへの執着心が薄くて、旅行や車にも関心がない。なんていうか淡々としているんです。私は労働組合の委員をしているのですが、ずっと会社とやりあいながら待遇の改善を進めてきた。でも、彼らはその意思を引き継いでくれそうにない。なんだかがっかりしちゃいますよ」(マスコミ関連会社勤務・40代男性)

 プレイングマネージャーが圧倒的に増えている昨今、「課長になると仕事が増えるだけ。いいことなどない」というぼやきはよく聞こえてくる。昇進すると諸手当が削られたり、残業代が出なくなったりして、かえって収入が減る場合すらあるようだ。出世にメリットがない以上、若手が上昇志向を失うのも無理はないだろう。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


働く男女の「取扱説明書」

出産後も辞めないアラフォー女、3年で辞める腰掛け男 etc・・・、時代が変われば、働くルールも様変わり。働く男女にまつわる悲喜こもごものケースを多数紹介。男女が共存共栄していくための新たな職場のルールを提案します。

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