いきなりですが、問題です。

 現在、地球上で確認されている生物の種類は、何万種類になるでしょう――?
 答え。たくさん。

 ではなく、およそ一〇〇万種類になるのだそうだ。

 そして、驚くべきことに、昆虫はその半数以上を占めているらしい。そのくらいムシには種類があるということだが、しかし、言われてみればそんな気もする。クモやアリなんてものすごい種類がいるし、ダニやごきぶりも何種類といる。

 どーでもいいことだが、ごきぶりという生き物は、本当は“ごきかぶり”というのが正しい名称だった。江戸時代、食器の上を這う姿が、御器(ごき)を囓っているように見えたから御器かぶり。かぶりは“かぶりつく”のかぶりです。

 明治になって昆虫図鑑を編纂した際、執筆に当たった学者がうっかり“ごきぶり”と脱字で認め、編集者も当時は専門的な知識がなかったものだからそのまま掲載してしまい、あの生き物はごきぶりと言うのか……、と誤って世間一般に認知された。

 というのがごきぶり命名の理由らしい。

 やっぱりどーでもいい話だが、誤って認知されたと言えば、漢字の「咲」と「笑」がある。

 この二つの漢字は、逆になって日本に伝わった。もともとは“笑”に花が開くという意味があり、口元で花がほころんだような表情をするから、笑うに口偏をつけて“咲く”が正しい意味だった。

 これも、中国で誤った使い方をされたのがそのまま日本に伝わり、漢字と意味があべこべになった。だから、武井咲ちゃんという可憐な女優さんが出てきたとき、これで“えみ”とは読まねえだろ。

 と私は思っていたのだが、実は彼女の名前は正しい意味で使われていたのである。
 したがって、お笑い芸人は、厳密には“お咲き芸人”と呼ばなければならない。

 本当にどーでもいい話をしてしまったが、武井咲ちゃんのファンの方々、ごきぶりと咲ちゃんを並べて書いてしまったことをお詫びいたします。