中高一貫校が上位独占
西日本が東日本を上回る

 国公立大学、特にその医学部に進学するなら、中高一貫校に通うのが有利。この傾向は年々高まっている──。『週刊ダイヤモンド』6月1日号の特集「子どもが伸びる! 中高一貫校・高校ランキング」では、志望の大学に合格できる学力が身につく中高一貫校や高校はどこかを、徹底分析してお伝えする。

 今回の中高一貫校・高校ランキングの結論を一言でいうなら、こうなる。

 似たような企画が他誌でも掲載されているが、本誌の特徴は、高校ごとに、①「国公立大学の偏差値」と「合格者数」を掛け合わせたものの合計を算出し、②その値を卒業生数で割って、ランキングしていることにある。

 つまり、「卒業生1人当たりの国公立大学合格力」によるランキングだ。

 国公立大学は1人1校1学部しか合格できないから、私立大学のように優秀な学生がいくつもの大学・学部に受かって、その高校の見かけ上の合格者数が大きくなるということがない。

 また、卒業生数を勘案することで、学校の規模の大小に影響されなくなる。一部の高校には、「医進コース」など、少数の俊英を集めて特別に教育して、難関大学の合格者数が急増しているところがあるが、本誌では学校の平均学力を算出して比較している。(詳細は、本誌の「ランキングの見方」を参照していただきたい)。

 こうした方法で、全国の高校からベスト1689校を選出し、そのベスト200校をランキングした。また、1689校を都道府県別にして、各地域でランキングし掲載した。

 詳しいランキング結果については、ぜひ本誌を手にとってご覧いただきたいが、まずは「『大学合格力』&『医学部合格力』全国高校ランキング」の全国ベスト50校を俯瞰してみよう(次ページの表参照)。上位は、中高一貫校が11位まで占めている。