今回から、スコアに直結するショートゲームについてレッスンしていきましょう。まずはアプローチの考え方です。

アプローチは動きを変えずにクラブを換える
番手によって、キャリーとラン(転がり)がどのように変わるのかを把握することがとても大事

 グリーン周りに来ると、どんな状況でもサンドウエッジ(SW)で球を上げたり転がしたりする人がいますが、それは効率的とはいえません。SWをかぶせて8番アイアンのロフトにするなら、最初から8番で転がしていくべきです。クラブ本来のロフトを変えてしまうと、バンスやリーディングエッジの使い方が難しくなり、ミスヒットを誘発します。

 「動きを変えずにクラブを換える」というのがアプローチ上達のセオリーです。そのほうが1本のクラブでいろんなことをやるよりも単純で、誤動作が少なくなります。同じ打ち方でも番手(ロフト)によって弾道が変わるのですから、球の落とし場所やラインが明確になり、寄せワンの確率が高くなるというわけです。

アプローチは動きを変えずにクラブを換える
14本のクラブのなかから、シチュエーションに応じて最適な番手(ロフト)を選べば、シンプルでミスが少ないアプローチになる

 8番、ピッチングウエッジ(PW)、SWといった番手で、打球がどのように変わるのかをチェックしてみましょう。