行動を「ロック」してやりきる習慣を

 前述のとおり、アイデンティティが変化したそのときが一番ストレス耐性が高いのだ。その絶好機を逃してはならない。
 私は社長、専務、部長、課長など幹部の面前で、新入社員ひとりずつを前に出させて宣言をしてもらう。
 宣言の内容は「行動レベル」のこと。
 心がけや考え方ではない。
 どんなことでもかまわないので、行動を定量表現にして「ロック」してもらう（行動をロックする、というのは、やりきる、カギをかけてロックするという意味だ）。

「どんなことでもかまわない」と書いたが、本当にどのような内容でもいい。
 お客様への訪問件数でも、上司に対する相談の件数でも、マニュアルを書き直した回数でもいいのだ。

 昨今、老若男女問わず、宣言してもやりきれない人が増えている。やりきれないと最初からあきらめて、宣言さえすることを躊躇する人も多い。
 こういう悪い習慣を身につけると、除去するのにとても時間がかかる。

「自分で決めた行動をロックする。ロックした行動はやりきる」

 それだけのことだ。
 入社したての人が、それをさせられることで萎縮し、仕事をやる気力が失われる、などということはあり得ない。
 最初はおぼつかなくとも、繰り返しているうちに、決断する内容もこなれてくるものだ。

 どんな技能を身につけるか、どんな新しい知識を身につけるかということよりも、まずは「覚悟を決める」「決断したことはやりきる」という習慣を初めから訓練して手に入れることは、とても重要だと私は考えている。

 リーダーシップを発揮する場合はもちろんだが、部下指導をする立場になる前からも習慣化する必要がある。それほど「決断力」は重要なスキルなのだ。

「儀式」をするうえで、常に「節目」を念頭に置こう。
「節目」は儀式を行うのに最適なタイミングだ。

 拙著『絶対達成する決断力のつけ方』では、どのような「節目」をうまく活用すれば、決断しやすいか、そのことについても書いている。ぜひチェックしてもらいたい。

 決断をするためには、時間の流れをいったんせき止めて、インパクトをかけることだ。
本書『絶対達成する決断力のつけ方』では、どのようにして「時間の流れをせき止めるか」という大きなテーマと、時間をせき止めたうえで、自分の背中をドーン！と押してくれる「インパクト」のかけ方について紹介している。
 意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」そして「選好の逆転」と呼ばれる心理現象を生み出すための「儀式のパワー」と「三択法」を活かした決断の新兵器――「朝の三択」は、ぜひチェックしてもらいたいノウハウだ。
 なかなか決断できない人が、思い切った決断をできるようになる事例が続出している。
 そして、まるで飛行機で空高く飛び上がったときに感じるような、さわやかな気分になる。ぜひとも実感していただきたい。

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決断力のない人に、「直感」は百害あって一利なし！と言い切る現場コンサルタントの横山信弘。やろうやろうと思いながら、決断を先送りしてしまうあなたも、3つのステップで“決断癖”がつく！

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日時：2013年7月4日（木）13時30分～16時30分（開場13時）
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会場：東京 白金台 八芳園 チャットの間（ドリンク付）
主催：ダイヤモンド社
参加費（税込）：一般16,000円（ダイヤモンド会員は12,000円）
※ダイヤモンド会員には、ダイヤモンド社発行各種雑誌定期購読者様、
ダイヤモンド・オンライン会員様、ダイヤモンド愛読者クラブ会員様を含みます。
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参加特典：新刊『絶対達成する決断力のつけ方』を1冊進呈
お問い合わせ先：ダイヤモンド著者セミナー事務局（担当：中島）
電話：03-5778-7294
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横山信弘（よこやま・のぶひろ）
アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。1969年、名古屋市生まれ。年間100回以上のセミナーは5000名超の経営者／マネジャーを集め、常に満員御礼。企業研修は基本的に価格がつけられず、「時価」。それでも研修依頼はあとを絶たず、向こう8ヵ月先まで予約は埋まっている。ポリシーとして、コンサルティングは質を保つため、年間7～8社しか請け負わない。著書に、ロングセラーとなっている『絶対達成する部下の育て方』『絶対達成マインドのつくり方』（以上、ダイヤモンド社）、『脱会議』（日経BP社）がある。