「絶対達成」の肝は、期限と日時を明記すること

期限は「日付」で記すことをお勧めする。
「6ヵ月後に」とか「1年以内に」という表現だと、期限が流されていく可能性が高まる。

期限は日時をしっかりと明記することが「絶対達成」の肝である。

 そして、実現レベルも数値化しておこう。
 期限と目標値を正しく設定したうえで、チャレンジプランやビッグプランを考えるのだ。

 ポイントとしては、チャレンジプランが葛藤を覚えるプラン。
 ビッグプランは、あきれて苦笑するほどにぶっ飛んだプランを考えてほしい。
 自分で考えたビッグプランを見て、葛藤を覚えるようなら、もう少し過激にしたほうがいい。
 もし、どうしても自分でビッグプランを考えつかない場合は、「無茶ぶり」が得意な友人に頼んでみるなどして工夫するのはいかがだろうか。

 たとえば、会社から「英語を勉強しろ」「TOEICテストで750点をとれ」と言われ、11月の公開テストで750点を「絶対達成」しようと考えたとする(現在は2月。スコアは580点)。
 11月にはそれくらいのスコアを出そうと心に決めてはいるのだが、どのようにすれば達成するかわからない。迷ってばかりで踏んぎりがつかない。いまは、たまに参考書を見て英会話を勉強しようとするが、気持ちが乗らず続かない……。

ビッグプランにのみ焦点を合わせる

 このような状態なら、現状を変え、「絶対達成」に向けた行動計画を決めなければならない。そこで、チャレンジプランとビッグプランを考える。

●チャレンジプラン
→ 「週2回、夜7時から2時間、駅前の英会話スクールへ通う」
●ビッグプラン
→ 「4月から半年間、アメリカへ海外留学。アメリカの語学学校に通う」

 これにノープラン「週に1度、TOEICテストの参考書を10分程度眺める」を加える。

 3つの選択肢がそろったら、ノープランとチャレンジプランは翌朝まで忘れる。
 ビッグプランにのみ焦点を合わせるのだ。
(実際は選択しないだろうが)もしビッグプランを選択したら、具体的に自分は何をするだろう。そしてどんな気持ちになるだろう、と五感をフル活用しながらイメージする。

 このプロセスが正しくできないと、「朝の三択」はうまくいかない。
 明確な目標があり、その目標を「絶対達成」したいという前向きの気持ちがある。
 しかし、どうすれば達成できるのかわからない。もしくは頭の中ではわかっているのだけれど踏んぎりがつかない、決断ができないという方が対象である。
 だからビッグプランをつくり、そのプランを実際にやったらどうなるのだろうと、臨場感たっぷりに味わうことはできるはずだ。

 五感を使って体験をイメージするためには、ある程度、そのプランを詳細に調べなければならない。たとえば、この場合、4月から半年間、アメリカへ海外留学するわけだから、ネットや業者に連絡して細かいことを調査していく。
 視覚に訴える、ビジュアル的な素材をそろえるとわかりやすいかもしれない。
 アメリカ留学なら、そのためのパンフレット、申込用紙。
 ダイエットなら、ジムのチラシやDMなどだ。
 さらに、ビッグプランを実施した場合の具体的なスケジュールを手帳に書いてみる。