ビジネスクラスの
サービスがレベルアップ

 ここ数年、新機材の導入などにより、ビジネスクラスのクオリティがレベルアップしている。キャセイパシフィック航空が、長距離路線用機材に順次導入中の新ビジネスクラスのフルフラットベッドは、民間エアラインでは最もワイドで最長クラス。中・近距離路線用機材にも、新しいビジネスクラスの座席の導入がスタートしている。

 BAのビジネスクラス「クラブ・ワールド」は、完全に水平なベッドになるゆったりしたシートを採用。世界の著名シェフによる機内食を提供し、フライト中、クラブ・キッチンでは伝統的な英国のスナックなどを自由に楽しむことができる。

 JALは、全クラスで新しいシートを導入。ビジネスクラス「スカイスイート」は、全座席が直接通路にアクセスできる配列でパーテーションは開閉が可能だ。プライベートな空間を演出している。

各社導入が続く
機上でのネットサービス

 パソコンやスマートフォンなどは、ビジネストラベルに欠かせないアイテム。「機内でもネット接続ができれば……」と考えるビジネスパーソンは多いことだろう。現時点では、路線や機材が限定されてはいるが、機内でインターネットが利用できるサービスがスタートしている。

 JALは昨夏からパソコンとスマートフォンの無線LAN対応端末を対象にした有料の機内接続サービス「JAL SKY Wi-Fi」をニューヨーク線やシカゴ線などへ順次導入中だ。今夏、ANAもB77-300ERならびにB767-300ERで運航する国際線機内で同様の有料サービスをスタートする予定。欧米系エアラインでは、ユナイテッド航空が1月にWi-Fiサービスを開始。ルフトハンザドイツ航空はすでに大部分の長距離路線機材に、機内ブロードバンドインターネットの導入を終えている。他にも、シンガポール航空やエミレーツ航空なども機材限定で機内Wi-Fiを導入。こうしたサービスでインターネットの閲覧はもちろん、メールの送受信も地上同様に行えるから、フェイスブックやツイッターなどへのアップデートも機上で可能だ。

 米デルタ航空では機内でパソコンやタブレット型端末、スマートフォンを使えるよう、出発ゲート付近に充電ステーションの設置を推進中。昨年9月に成田空港にも開設され、利用者から好評を得ている。フライト前の待ち時間が活用できるこうしたサービスは、ビジネスパーソンにとって利用価値が高い。

世界395の空港で約1210万人の旅行者へ行ったアンケートを基に、世界の主要空港に対する、出発・到着時の空港設備とサービスの質、ターミナルの清潔度、スタッフの効率性と丁寧さなど、39項目にわたり評価を集計