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岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

酒々井プレミアム・アウトレットから考える
アウトレット飽和論の真贋と生き残り策

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第9回】 2013年6月14日
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アウトレットモールがあらためて注目を集めています。日本にアウトレットモールが本格的に登場したのは1993年。それから約20年で日本には40を超えるアウトレットモールが開発されました。デフレにうまく乗る形で、アウトレットモールは流通業のひとつの形として日本人に認知される存在となりました。同時に企業側も新しい販売チャネルの1つとして捉えるようになり、アウトレットだけで年間100億以上を売り上げるアパレル企業も出てきました。

このようななかで、4月19日にオープンしたのが酒々井(しすい)プレミアム・アウトレット(千葉県酒々井町)。一部では飽和化したと言われるアウトレット市場において独自の施設づくりで注目されています。これからのアウトレットモールはどうあるべきなのか。酒々井から見えてくる今後のアウトレットモールのあり方を探ります。

初年度売上高目標は
軽くクリアしそうな勢い

 酒々井プレミアム・アウトレットは日本でアウトレットモールを積極展開している三菱地所・サイモン(東京・千代田区)が運営しているアウトレットモールです。同社としては9番目、関東近県で展開するプレミアム・アウトレット業態としては御殿場(静岡県)、佐野(栃木県)、あみ(茨城県)に次ぐ4番目のモールです。

Photo by Takeyuki Iwasaki

 酒々井はオープンした当初、入居しているテナントは121店舗でしたが、今後モール自体を拡大・増床して200店舗超の大型アウトレットモールになっていく予定です。初年度売上高目標を180億に設定していますが、オープン後の集客状況を見ると、目標は軽々とクリアしそうな勢いを感じます。筆者がそう感じた最大の理由は、その施設づくりの独自性にありました。

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岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

リニューアル店舗、新店、新業態などの新しい商業施設に、街歩き・店歩き歴21年の岩崎剛幸・船井総合研究所上席コンサルタントが取材して、レポートする。岩崎氏はファッション業界や百貨店業界を専門分野にしており、鋭い視点が持ち味。商圏に与える影響や店としてのオモシロさ、新しさ、消費市場の流行のタネなどを探していく。

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