ほんの10秒が、あなたの文章を変える

 書き始める前に、読んだ相手に「どうなってほしいか?」「どう感じてほしいか?」というゴールを浮かび上がらせる質問を自分に投げかけるだけでいいからです。

 その質問をするほんの10秒が、あなたが書く文章に大きな影響を与えます。

 恥ずかしいのであまり話したくなのですが、10年ほど前、ゴール設定を知らないときに大失敗したことがあります。

 山梨で仲間と始めたキャンプ場の案内文(セールスレター)を私が書いたときのことです。

 何冊もの文章の本を読み、1ヵ月以上かけて悶絶しながら、なんとか案内文を書き上げ、期待に胸を膨らませて、告知をしました。

 しかし……結果は……、集客ゼロ。
 ひとりも来てくれないどころか、問合せすら1件もありませんでした。

 数ヵ月後、冷静になって読み返してみると……
「誰がこんなキャンプ場に来るんだ」と、テクニックが散りばめられ、どこかで読んだことがある文章の寄せ集めのような案内文に背筋がゾッとしました。

 誰が読んでも明らかだったのは、
「キャンプに来なければ、あなたは不幸になります」
 というメッセージが一貫して案内文にこめられていたことです。

 まったく相手に想いを寄せていない……。

 ただただ、相手の負の感情をあおりたてるだけで、読んでいて我ながら気分が悪くなりました。

 そのときこみあげてきたものは、夜書いたラブレターを読み返したときの恥ずかしさどころではありません。

「読んだ相手にワクワクしながらキャンプに申し込んでもらう」
 というゴール設定さえあのときしていれば、キャップ場もにぎわっていたかもしれないと思うと、いまでも悔しさがわきあがってきます。

【文章を書くことによって達成したいゴールを設定する】

 これが10年前、26歳の私にまっ先に教えてあげたいことです。

 この文章を書く前に、私が設定したゴールは?

 ゴール:「あなたに文章の楽しさを共有して、ワクワクしてもらう」

 この文章を読み終えたあなたが、文章を書くことにワクワクしていれば、私のゴールは達成です!