「相手に想いを寄せた文章を書く」ための3ステップ

 ここまでの結論をひと言で言ってしまえば、相手はどんな人で、いったい何を求めているのかと、「相手に想いを寄せて考える」ということです。

「中野さんは文章を書くときにどんなことを考えていますか?」
 と情報配信をされている方によく質問されます。

 正確な答えは、「エンパシーチャートを描くだけです!」なのですが、論理的に3ステップでお伝えするとこうなります。

【ステップ1】:コンテンツ
●自分が持っている(興味のある)情報、経験、知識
●相手にプラスになる(相手が知りたい)情報
 の重なる部分を考える。

【ステップ2】:ゴール設定
●その情報を受け取った相手にどうなってほしいかというゴール設定をする。

【ステップ3】:構成
●ゴールを達成するために、どういう順番で、どうやって伝えると、相手が受け取りやすくなるかを考えながら構成する。

 という3ステップで考えていきます。

●知らないことや経験のないことは教えられない
●相手にプラスにならないことを伝えても意味がない
●相手が受け取ってプラスに変化しなければ価値がない

 と、いままでの経験から知っているからです。

 本書で紹介しているエンパシーチャートを描くだけで、これらは意識せずともすべて自動的に満たされますが、ひとつの要素を知っておくだけでも、十分な効果があります。