中国 2013年6月19日

上海「SNH48」の現在地 
-AKB48選抜総選挙の熱戦の陰で-宮澤佐江とSNHの人気を上海からレポート

2006年に中国移住。蘇州、北京、広州、そして08年からは上海に在住。情報誌の編集長を務める大橋さんによる、最新上海レポート。中国版AKB48になれるか? 上海「SNH48」のその現状と未来は……。

 「第5回AKB48選抜総選挙」を2週間後に控えた5月25日、上海では姉妹グループ「SNH48」のコンサートが開催された。中国でも知名度の高いAKBだが、SNHはデビューから約5カ月が経つが、まだ広くは知られていない。

 まず、デビューのタイミングが悪かった。メンバー発表は、尖閣諸島(中国語名:釣魚島)の問題が深刻化した直後の昨年10月で、その模様はテレビで大きく報道されることもなく、インターネットでの配信ばかりだった。その後もイベントには出演するものの露出は少なく、上海でも“知る人ぞ知る”存在となってしまった。

 ここにきてようやくテレビに出演するようになってきたが、人気バラエティ番組『天天向上』(湖南衛視)では歌を披露したものの、レギュラー出演者とのからみも少なく、アシスタント的な役割だった。一般に認知されるには、まだ時間がかかりそうだ。

5月25日に開催された「SNH48」のコンサート「星花為`O綻放(Blooming For You)」【撮影/大橋史彦】

 

チケットのダフ屋価格は微増にとどまる

 5月25日のコンサートは、本来であれば、すでに竣工しているはずの専用劇場「SHN48 星夢劇院」のこけら落としとなるはずだった。しかし工期が大幅に遅れているため、この日使われたのは上海万博のイベント会場だった収容規模は3000人の劇場だった。

竣工が遅れる専用劇場「SHN48 星夢劇院」の6月9日現在の様子。7月の稼動開始予定だというが、はたして間に合うのか……【撮影/大橋史彦】

 同日、この会場から500メートルほどのところにある大規模なコンサートホールでは、韓国のダンスボーカルグループ「BIGBANG」のコンサートが行なわれていたが、チケットのダフ屋価格は定価280元(約4200円)が約倍の550元(約8250円)。一方SNHは定価148元(約2220円)が200元(約3000円)で売られていた。AKBのチケットは定価の10倍ちかくなるというから、ちょっと寂しい金額だ。

 だが規模は小さくても、集まったファンは熱かった。開場前から外では、はっぴやおそろいのTシャツを着たファンたちがコンサートを心待ちにしていた。高彧さん(26歳)もそんなひとりだった。

 もともとAKBファンだったという高さん。中国にもAKBファンは多いが、SNHを応援するかどうかは分かれるところだ。SNHをAKBブランドと認め ないファンがいる一方で、高さんのように結成時からSNHを応援するファンも少なくない。当日は、そうしたファンが中国各地から集まってきていた。AKB がきっかけで知り合った高さんの友人たちも来ていた。

板野友美のファンだという高彧さん(左)と、AKBがきっかけで知り合ったという友達。 「いちばん好きなのは麻里子さま(篠田麻里子)」とのこと。先の総選挙で卒業を表明したが、彼の心中やいかに【撮影/大橋史彦】
お気に入りの子の名前を刺繍したはっぴや着物を着たファンが多数、見受けられた【撮影/大橋史彦】
なせかウルトラマンのコスプレ姿も。開場前はちょっとしたお祭り状態【撮影/大橋史彦】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。