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「引きこもり」するオトナたち

ひとりぼっちの引きこもりを社会につなげるカギは
“一般の会社員ら”が握っていた!

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第157回】

「疎外感」から途中で帰った人も
これから改善すべき課題とは

 ただ、課題もある。

 これまでひとりぼっちで引きこもっていた当事者がせっかく期待して来てくれたにもかかわらず、彼が現実社会で常々感じてきた疎外感や距離感を再び抱かせて、途中で帰らせてしまったことだ。

 「支援者の交流会のようだった」という感想は、別の当事者からも聞かれた。

 もちろん、参加人数の多さに対して、ファシリテーターやスタッフの数が少なく、全体の気配り、目配りが行き届かなかった面もあるだろう。

 一方で、場に対して共有する体制が取れていないことも感じた。

 当事者を真ん中に置いて対話の場を進めていくのであれば、こうした目配り、気配りや場の共有といったリアルな反省を今後の教訓に生かしていかなければいけない。

 読者の皆様からの問い合わせの多い「ひきこもり大学」については、まだ構想段階のため、私から回答できるような詳細な内容を持ち合わせていないものの、すでに発案した当事者を中心に話し合いが行われている。事業が具体化したら、随時、当記事で報告していきたい。

 とはいえ、当事者たちが勇気を持って始めた情報発信を周囲の人たちが丁寧に引き出し、サポートしていくことによって、これから本当に社会は変わるかもしれないと実感した。

 次回の庵FSは、8月4日(日)13時から、同じ会場で行われる。

この記事や引きこもり問題に関する情報や感想をお持ちの方は、下記までお寄せください。
teamikegami@gmail.com(送信の際は「@」を半角の「@」に変換してお送りください)

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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