FXと長く付き合っていくための投資手法

 ピラミッドの一番上の売買手法、投資手法には、1回の取引の長さ、参考にするチャート、注文の入れ方などそれこそ数えきれないくらいの種類があります。その中で、FXと長く付き合っていくため私が特に重視しているテクニックやスキルがいくつかあります。

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 第1に、複数の時間足(ローソク足)で相場の方向性を確認すること。これはちょっと初心者の方には難しく感じるかもしれません。例えば1時間足では上昇トレンドだけど日足を見ると下落トレンドで、「どっちを信じればいいの?」というふうに私も最初のころよく思っていました。時間軸を変えると流れが違うので、すごい混乱するんですね。でも、繰り返し見続ければ、「あっ、こういうことなんだ」っていうのが必ず分かるようになります。本にも書いてありますので読んでいただけたらなと思います。

 第2に、ルールをできるだけシンプルにすること。たとえば、チャートをやたらたくさんチェックしたり、あれこれ入れ替える人がいますが、それではいつまでたっても相場の読みが上達しません。私はローソク足、移動平均線、ボリンジャーバンド、RCI(短中長の3本)という4つのチャートだけ使い、「押し目買い」や「戻り売り」といった順張りの手法を基本にしています。

 第3に必ずストップの注文を入れ、リスクを限定させること。もう本当にしつこいと思われるかもしれませんが、本当に大事なことなので、繰り返し言わせていただきたいと思います。

 そして、第4に、負けたときにロット(注文数)を上げない。これは、男性に多いんですよね。負けると、よし、次、一発逆転してやろう、次、取り返してやろうという感じで、熱くなってロットを上げていってしまうタイプの方がいらっしゃいます。

 実は、私もこの傾向があるので、自分のルールとして2回続けてストップにかかったら、もうその日はトレードしないということを徹底しています。そうしないと、「絶対に今日はプラスで終わらせたい」っていうふうになってしまい、だいたいうまくいかないからです。負けのスパイラルを断ち切るため、損失をそれ以上膨らませないため、私は自分のルールで2回続けて負けたらやめるっていうふうにしています。

 FX自体は、外貨預金で破綻する人がいないことからもわかるように、別に危険なものではありません。レバレッジをかけた取引も、それ自体は別に善でも悪でもなくて、どう使うかが問題です。使う人によって便利な道具になったり破滅のきっかけになったりするわけですから、あとは自分の問題ですよね。


*本記事は著者の個人的な見解を述べたものです。FXは株式や投資信託、REIT、金、先物などと同じように元本保証がなく、相場の変動などによって損失が生じる可能性がある投資です。FXの取引きは個々の判断と責任によって行ってください。

次回は7月2日更新予定です。


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鳥居万友美(とりい・まゆみ)
株式会社ピュアエッジ代表取締役。短大を卒業し、秘書を務めた後、結婚、出産。しかし離婚をきっかけに女性の経済的自立の大切さに目覚める。家で子育てをしながら確保できる収入源はないか?と試行錯誤していたときにFXと出会う。
500万円以上の大損切りを経験後、独自の手法を確立。ミッションは、「女性の経済的不安を解消するお手伝いをする」こと。
その独自の投資スタイルが、NYタイムズや韓国経済新聞、香港i moneyなど海外のメディアでも数多く取り上げられる。
月に100万円を目指す個人投資家の学びの場「FXメンバーシップ倶楽部」を主宰。
著書『FXで月100万円儲ける私の方法』シリーズ(すべてダイヤモンド社)は累計27万部を超えるベストセラーになった。韓国、台湾でも翻訳、発売されている。韓国ではセミナーも行っている。

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