さる5月31日に行われた、『FXで月100万円稼ぐ私の方法』の出版記念講演会の模様をお伝えする第3回目。今回は「トレードの勉強法」です。「確実に力がつく!」と著者がおススメする「FXノート」と「シャドートレード・トレーニング」について、お伝えいたします。

「FXノート」で3倍の経験値

 次にお話したいのは、確実に力がつく勉強法です。これには、2つあります。というか、2つしかありません。

 まず1つ目は、ノートにトレード記録をつけることです。以前、ダイヤモンド社から『FXで月100万円稼ぐ私のFXノート』という、私のトレードノートを1ヵ月分公開した本を出したことがあるんですが、再スタートしてからずっとトレード記録を書き続けています。

 ノートをつけるようになったきっかけは、500万円の損切りをした後、どうしてもFXで勝てるようになりたかったんですね。そこで、投資で勝っている人がどんなことをやっているか知ろうと思い、株で20億円儲けたっていうトレーダーさんのスクールに入ってみました。3ヵ月で20万円するスクールだったんですが、その方が「トレード記録をつけなさい、ノートをつくりなさい」「自分はもう58冊目になる」とおっしゃったんです。何十億も稼いでいる人が、いまでもそうやってノートをつけているんだっていうことにすごい衝撃を受けて、帰りにすぐノートを買いに走り、それ以来ずっとつけています。

 いつ何をいくらで買って、いくらで売ったという売買記録自体は、FX会社の口座にアクセスすれば全部データとして出てきます。でも、ノートではそれをあえて手で書くんです。大事なのは、買ったり売ったりしたときの根拠、理由です。そのほか、ポジションを持っているときの感情とか思いついたこと、感じたことを全部書いていきます。それを1週間経って、土日は相場がありませんから、そこで見直すんです。そうすると、普通の人は1回の取引を単なる1回の取引で終わらせてしまいますが、ノートをつける人はトレードのとき、ノートを書くとき、週末に読み返すとき、というふうに3回繰り返すわけです。1回のトレードの経験値が3倍になって積み重なっていくんですね。年数が経つほど、その違いはものすごいと思います。

 こういうお話をするとみなさん、最初は張り切って記録をつけるんですが、そのうち「負けるとなんか書く気がなくなって」と止めてしまう人がよくいます。でも、それじゃ駄目です。負けた記録を自分でまた見直すというのは決して気分がいいものではないんですが、それでもやっぱりやらなきゃいけない。そうしないと、ほかの人と差がつきません。本気でFXで儲けたいなら、そこは頑張って続けていただきたいなと思います。