SEOベンダーの質はこう見極める

 SEOの品質がサイトの命運を左右するようになったことで、ウェブ担当者にはいっそうSEOベンダーを選ぶ目が求められるようになっている。

「提案された施策の内容を明らかにすることや、見積もりの項目を明確にすることが重要になってくると思います。また、外部リンクに関する施策については、はずしたいときにいつでもはずせるかどうかを確認しておいたほうがいいですね」と鳥居本社長。同社では成功報酬制を採用しており、施策のスタートから3ヵ月たっても目標順位に届かない場合は費用が発生しない。最低契約期間は6ヵ月だが、実際は長期契約の顧客が多く、継続率97%という数字からも顧客満足度の高さがうかがえる。

 このようにSEO市場では確固たる地位を築きつつある同社だが、今後新しい展開を図ろうとしている。「いくら検索順位を上げても、クライアントのサイトでの商品やサービスにつながらなければ意味がありません。私たちの目的はあくまでクライアントの業績アップ。SEOを軸にトータルなソリューションを提供する体制を今まで以上に充実させたいと思っています」(鳥居本社長)。

 現在社内ではリスティング広告運用やウェブインテグレーション、システム開発までを手がける体制を既に整えており、ECサイトなどの制作実績も着実に増えている。「代理店として下請けに出すのではなく、SEOを理解した内部スタッフが設計・デザインまで行うのが当社の強みです」と言う社長の言葉通り、質の高いSEO技術を背景に、確実に集客につながるサイトがワンストップで構築できるのはクライアント企業にとって大きなメリットだ。

 ウェブという広大な海で顧客に見つけられ、選ばれ続けるために、今、すべての企業に、原点に立ち戻ったマーケティングが求められるといえるのではないだろうか。