サッカー日本代表が五大会連続のW杯出場を決めたのは今月四日のこと。

 体調不良な私は病院で検査なんてものを受けていて、帰宅してテレビをつけたら本田選手がちょうどPKを蹴るところだった。だから、かろうじて歓喜の瞬間をテレビ画面で見ることだけはできた。

 という書き出しが前回と全く同じでも気づく人はほとんどいないだろうから何もなかったような顔で話を進めるが、私は、病院で検査を受けてきた。病院である。英語で言えばホスピタルである。

 病院と言えば、学生のころ、私はイギリスのバーミンガムという街の大学で少し学び、二〇代の後半にはオーストラリアに渡り、特派員のようなことをしていた。その、バーミンガムとオーストラリアに共通しているのは、英語の発音だ。

 発音記号で言うところの“ei”と“ai”が逆になるのである。

 だから、数字の「8」は、エイトではなく“アイト”と発音し、makeは“マイク”になり、todayは“トゥダイ”と言う。だから、一週間はマンダイ、チューズダイ、ウェンズダイ……、になる。

 また、オージーたちが挨拶代わりに使う表現はGoodday mate.だが、これが“グッダイ・マイト”に聞こえ、やるじゃねえか、という意味のGood on you!は、グドンニャと聞こえる。うんと辺鄙なところで私たちがアメリカ英語で発音すると、お年寄りから、あんた訛ってるね、と言われたりもする。

 すっかり馴染んだオージーイングリッシュを、今度はアメリカに行って使うと、やっぱり、あんた訛ってるね、と言われる。私は、南部出身のアメリカ人に言われたことがある。

 ちょっと面白いのだ、オージーイングリッシュは――、と言うと方言をばかにしたようになるからやめて、いい歳をしてバンドなんかやっている私は、メンバーにサックスプレーヤーがいるので、レパートリーにメン・アットワークなどを入れている。

 オーストラリア出身のバンドは、ボーカルもやっぱりオージー発音だ。八〇年代に青春時代を過ごしたアラフィフには懐かしの『ノックは夜中に』とか『ダウンアンダー』『オーバーキル』だよ。ホール&オーツもやるよ。