SEO担当者に求められる
戦略的な意思決定

 SEOベンダーが淘汰される中、SEOを自社で賄う「インハウス化」の流れも進む。

「インハウスで重要なのは意思決定です。SEOはウェブ担当者の仕事、というイメージがあるかもしれませんが、本来のSEOはマーケティングそのもの。自社の戦略をきちんと理解している営業部門やマーケティング部門の責任者クラスを担当に据えるべきだと思います。その上で、実務はアウトソースするのが合理的ではないでしょうか」

 しかし、玉石混交のSEO業界で、適切なパートナーを選ぶためには何をポイントにすればいいのだろうか。

「目安の一つは価格です。今やSEOに関して『安くて高品質』はあり得ないと思ったほうがいい。外部リンク一つ取っても、しっかりした方針を作るには手間暇がかかりますから。また、リンク媒体の制作方針や、効果測定などについて質問したとき、きちんと答えが返ってくるかどうかも重要です。発注する企業側にも、こうした質問を投げかけられるスキルが求められると思います」

 コンサルティング力の高いベンダーなら、内製化が難しい部分だけのピンポイントのオーダーにもフレキシブルに対応してくれる。まずは自社の戦略に沿ってSEOの目的を明確化することが重要といえるだろう。