最高の仕事のためには<br />責任を持たせるための4つの処方が必要であるダイヤモンド社刊
1890円

「仕事で責任をもたせるための処方は四つある。人の正しい配置、仕事の高い基準、自己管理に必要な情報、そしてマネジメント的視点をもたせる機会である。これらのすべてが必要である」(ドラッカー名著集(3)『現代の経営』[下])

 組織は、そこに働く者が最高の仕事をすることを必要とする。そのためには、責任を持ってもらわなければならない。その責任を持たせるための処方が4つある。

 第1が、人を正しく配置することである。

 「人は、精神的心理的に働くことが必要だから働くだけではない。人は何かを、しかもかなり多くの何かを成し遂げたがる。自らの得意なことにおいて何かを成し遂げたがる」。しかも、人は千差万別である。得意とするものは、人によって違う。つまり、人の働きは、配置によって左右される。