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■Interview 井端 純一 オウチーノ代表取締役社長兼CEO

【井端純一の住宅随想】
アジアを旅して考えたこと

著者・コラム紹介
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オウチーノ代表取締役
社長 兼 CEO
井端純一 いばた・じゅんいち

同志社大学文学部新聞学(現メディア学)専攻卒。リクルートを経て、『週刊CHINTAI』『ZAGATSURVEY』取締役編集長などを歴任。2003年、ホームアドバイザーを設立。新築・土地専門サイト「新築オウチーノ」、中古専門サイト「中古オウチーノ」、リフォーム業者検索サイト「リフォーム・オウチーノ」、建築家マッチングサイト「建築家オウチーノ」、賃貸専門サイト「キャリルーノ」などを運営。12年、オウチーノに社名変更した。著書に『広報・PR・パブリシティ』(電通刊)などがある。

シンガポールの対岸
ジョホールバルの開発

 最近、「マレーシアの不動産を買う」話をよく聞く。定年退職後に移住する層、これからセミリタイヤを計画する40~50代、投資目的などいろいろな人がいる。いったい向こうではどんな暮らしが広がっているのか。

 そこで5月、マレーシア、シンガポールを中心に東南アジア各国を10日間ほど視察してきた。

 マレーシアで日本人が多く集まる場所はペナン島で、何千人もの日本人が住宅を購入し、移り住んでいる。もちろん、投資で購入する層も少なくない。

 リゾート地のペナンを選ぶのは概ね平均的サラリーマン層だが、富裕層には、首都クアラルンプールのコンドミニアムが好まれている。こちらは150平方メートルで7000万円くらいするから、決して安くはない。

 これらの土地には昔からある程度、移り住む人がいたが、最近新たに注目を集めているのが、マレー半島の最南端、ジョホール州の州都ジョホールバルだ。ここから隣国シンガポールの中心街へは、橋を渡って車で30分程度。地価も物価も“超”がつくほど高いシンガポールに比べ、対岸のジョホールは不動産価格も安くて暮らしやすい。

 この一帯を開発する巨大プロジェクト「イスカンダル計画」が、現在マレーシア、シンガポールの2国間で進められている。現地では介護や医療の先進技術が、安価で提供されている。有名なインターナショナルスクールも進出し、そこに子どもを入れたいと望んで日本から移住する若い家族も多いと聞いた

日本での子育てに
外国人メイドを活用!?

 問題はこうした移住をどう考えるかだが、私は日本の財政や社会保障が破たんするかもしれないとしたら、国を「出ていく」選択肢もあっていいと考える。

 さらに、現地を訪れ、古い街から新しい街までいろいろ歩いて、ずいぶん考えさせられた。

 例えばシンガポールでは多くの家庭に住みこみメイドがいる。たいてい英語の話せるフィリピン人女性だ。充実した保育施設もさることながら、メイドが世話をするから、日本のような待機児童問題がほとんどない。

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