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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

“退職強要”で墓穴を掘り、人生が暗転!
部下との闘争に負けた「元全学連」上司

――部下に訴えられたあげく、会社にも捨てられた上村氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【最終回】 2009年7月13日
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 「お前なんか辞めてしまえ!」

 企業の管理職の中には、自分の権限の範囲を省みることなく、こんな大胆な発言をする人がいる。

 このような言動は、時として“墓穴”を掘る場合がある。

 今回は、部下に退職を執拗に迫った挙句、部下から訴えられて会社にまで“スケープゴート”にされた副部長を紹介する。

 あなたの職場にも、このような“勘違い管理職”はいないだろうか。

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■今回の主人公

上村二司(58歳)
勤務先:不動産会社の関連会社。従業員数330人。業績は昨年からやや伸び悩むが、おおむね好調である。創業15年ほどの若い会社だが、親会社の支援もあり、社内の体制は整っている。上村はここへ来る前に、“ある事件”に関わっていた。
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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています。) 

“事件”の当事者が10年ぶりに再会
「かつての部下」が目にしたものは?

 2人の“再会”は、10年ぶりだった。

 かつての「上司」である上村が歩いていたのは、渋谷のNHK放送センターからJR渋谷駅近くの東急本店に向かう、幅5メートルほどの道だった。「部下」であった伊田がその姿を偶然見つけたのは、午後11時頃だ。

 上村は変わり果てていた。初老のやつれた男になっていた。もはやあのふてぶてしさは、微塵も感じられない。

 髪の毛はそのほとんどが白髪。暗がりの中でも、その白い髪は目立っていた。それが車の明かりに照らされ、一段と白く見える。

 道が明かりで照らされる度に、上村の腰や尻のラインが浮かび上がる。“あの頃”は、ぜい肉で丸みを帯びていた。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

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