フィリピン 2013年7月1日

フィリピフィリピンの高級ビレッジ「アヤラ・アラバン」
生活インフラが揃う、日本人退職者に一押しのエリア

フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのフィリピン・レポート。今回は、志賀さんが日本人退職者が暮らすのに一押しという、高級住宅地「アラヤ・アラバン」地域のレポートです。


 アヤラ・アラバン・ビレッジといえば、フィリピン有数の高級ビレッジとして有名だ。

 マニラから南に20kmほどSLEX高速道を下り、アラバン出口あるいはフィルインベスト・コーポレートシティ出口を出て右に進み、2kmほど先の左側一帯がこのビレッジだ。モンティンルパ・シティの一部で、日本の戦犯を収容していたことで有名な刑務所があった。「モンティンルパの夜は更けて」という歌を通じて、団塊の世代以前の方々には懐かしい地名だろう。

飛行機からアヤラ・アラバン・ビレッジを望む。写真の右手前のビル群がフィルインベスト・コーポレートシティ。その向こうゴルフ場を中心に広がっているのがアヤラ・アラバン・ビレッジだ【撮影/志賀和民】

 ビレッジの面積は1000ヘクタール(1ヘクタールは1万平米)を超え、中に18ホールのゴルフ場やラサール大学の付属校などがある。私が企業の駐在員だった時代、都合2年ほどこのビレッジに住んでゴルフ場の会員になっていた。名門ゴルフ場のクラブハウスはいかにも重厚で、サラリーマンの身分でもお金持ち気分を味わうことができた。

ビレッジ内のゴルフ場【撮影/志賀和民】

 

行けども行けども、超豪邸が並んでいた!

 この日は英会話学校の体験宿泊のご夫婦を案内して、フィリピンでの住居、医療の現状を把握するという目的で、フィリピン最高級クラスの豪邸が建ち並ぶこのビレッジに向かった。

 ビレッジの入門許可をもらうために、ここにお住まいの日本人退職者を訪問するという話にしていた。退職者の方には、「ゲートのセキュリティガードから家に電話が入るから口裏を合わせてほしい」とあらかじめ頼んでいた。ところが急用で家を開けることになり、対応できないという。

 それでも一か八か、運転手に住所と名前を教えて、入門許可をもらうよう交渉させてみた。結果として入門できたが、車の中がみな日本人だったので相手も油断したようだ。ちなみに、こうしたビレッジは入門管理が大変厳重で、容易に中に入ることができない。

 ビレッジに入って、日本人ご夫婦は、こんなところがフィリピンにあるのかとびっくりしていた。一軒一軒の家も超豪邸といえる立派さだが、それが行けども行けども並んでいるのだ。

 そのなかでもとくに豪邸というので、下の写真の家に行った。塀の外からなので残念ながらよい写真が撮れなかった。しかし玄関にはフルサイズのベンツが2台置かれ、想像しがたい贅沢な暮らしをしているのがうかがわれた。

豪邸の入り口にはベンツが2台駐車していた【撮影/志賀和民】
洒落た塀の向こうには広々とした芝生の庭が広がっている【撮影/志賀和民】

 下の写真はここにお住まいの退職者の家だ。家賃は10万ペソ(約22万円/月)。2階にはバス・トイレ付きの大きなベッドルームが4部屋ある豪邸だが、ここでは並みの家だ。庭にプールがあるのは当然のことだ。 

日本人退職者のお住まい【撮影/志賀和民】
豪邸にはプールが必須アイテムだ【撮影/志賀和民】

 高級ビレッジの原理は簡単で、1区画を1000平米以上に造成して、それを分割することを禁止するのだ。そうすると土地だけでも1000万~2000万ペソ(2500万~5000万円)となり、並みの金持ちでは家を建てることができない。1000ヘクタール(1000万平米)のビレッジの50%が宅地として500ヘクタール(500万平米)。それを1000平米で割ると5000区画、すなわちこんな豪邸が5000軒ある計算になる。ちょっと古い写真だが、ここにはこんな豪邸が軒を連ねているのだ。

【撮影/志賀和民】
【撮影/志賀和民】
【撮影/志賀和民】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。