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美人のもと

調整

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第156回】 2013年7月1日
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 髪は女の命だと言う。皆、大切にし、だれでも自分なりの主張を持っているように思う。他人の髪にも注目しているので、誰かが髪を切ればすぐに気づく。

 日々髪に気持が表れる。今日の自分がどうありたいかを髪で表現しているように見える。もちろんTPOに合わせて変化させるのだが、ちょっとした気分の変化も表しているようだ。

 大役を果たさなければいけないとき、ちょっと背伸びをしたいときは、髪は上へ行く傾向にある。自分がひとつ上に行きたい願望の表れなのかもしれない。

 今日は裏方に徹するのだと思ったり、注目されたくないと思ったりするときは、髪を下へ下へと持っていく。

 美人はその表現がうまいと思う。「他人にどう見られたいか」より、自分の気分のコントロールに髪を使う。今日の自分を自分でつくっていく。

 それはさりげないことだ。大げさにやらない。

 美人はヘアアクセサリーを上手に使う。使い分けもうまい。うまくまとめて、整える。さりげないアクセントとして機能させる。地味ながら小技が効いている感じだ。気持ちが上へと思うときは、アクセサリーの位置も高くなり、目立ちたくないときは低い位置で機能させる。上手なヘアアクセサリーの使い方は「美人のもと」を増やしていく。

 ヘアアクセサリーの使い方が下手な人がいる。余計なことをしてしまっている人だ。まず、アクセサリーの選び方が悪い。派手すぎるものを選ぶ。それ単体で見れば、美しかったり、かわいかったりするのだが、それが自分に調和するかを考えないといけない。それだけが主張し、自分が負けてしまう。気合が空回りしている虚しさが見えてしまう。派手すぎるヘアアクセサリーは危険なのだ。許されるのは、ステージ上のアイドルくらいだ。

 リゾート地で大きな花を髪につけるのはいいと思う。テーマパークでキャラクターになりすますのもほほえましい。場所に溶け込む意思の表れだろう。しかし、それを日常の場でやるのは危険すぎる。何をめざしているかわからない。花の美しさやパーツのかわいさに顔が負けてしまう。そして、たいてい顔の弱点を目立たせてしまうのだ。やりすぎは「美人のもと」を減らしていく。

 自分の意思を強く持たせてくれる髪。そのアレンジは、控えめでいい。あくまでも髪は脇役である。脇役の使い方で自分が活きていくはずだ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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