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バーナンキの覚悟に広がる動揺
困難伴う米国“QE3”の縮小

週刊ダイヤモンド編集部
2013年7月1日
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米国時間6月19日午後の記者会見で量的緩和縮小シナリオを明確にしたバーナンキFRB議長
Photo:REUTERS/AFLO

 会場も戸惑いを隠せなかったのか、記者会見で最初に出た質問は次のようなものだった。

 「議長、あなたはいったい何について説明しているのですか?(what is that?)」

 6月20日未明、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長はFOMC(連邦公開市場委員会)後の記者会見で、“QE3(量的緩和第3弾)”の「縮小シナリオ」をはっきりと示してきた。

 具体的には、「経済が想定通りに進行すれば今年後半に資産買い入れの減額を開始、2014年前半に段階的縮小を進め、14年半ばには終了する」というものだ。

 ところが異例だったのは、資産購入縮小の開始時期や終了時期という極めて重要なメッセージがFOMC声明文には盛り込まれず、議長会見の冒頭で突如発せられた点だった。故に記者からも「それはFOMCの決定なのか?」との質問が飛び出したというわけだ。

 前回、5月22日の議会証言でバーナンキ議長は「今後数回の会合で債券購入のペース減速を決定することもあり得る」と踏み込んで発言。それがこのところの株式・債券市場の乱高下を引き起こしていただけに、今回の会見では「QE3継続にコミットしてくるのでは」との見方も事前にはあった。

 だが、今回も声明文にこそ縮小時期は盛り込まなかったが、先行きの政策運営イメージを示さなければ市場の混乱を招くと判断したのか、バーナンキ議長は逆に「丁寧に説明する覚悟を決めた」(加藤出・東短リサーチ社長)といえる。

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