起業家の力で社会を元気に

経沢 素晴らしい仲間を集めてチームをつくり、会社を潰さないようにしていきたいです。自分の生んだ子どもが立派に育ちつづけるのを見たいし、それが創業者の責任だと思います。

 私たちの会社はまだ小さいですが、見ている目線はすごく高いところを見ていると思いますし、他の人が見ていないところを見ていると思います。

 男性の経営者が多いなかで、女性の価値観の多様性を持たせたいというか、働くということを選択することで女性がもっと解放されて、新しい価値観に出会う。そうなるように働きかけている人はほかにいませんし、私たちがやらなければ誰がやるのかと思っています。人生は創大なる実験だと思っているので、トレンダーズも挑戦しつづける会社でありたいです。

 会社を潰すということは、ステークホルダーにも迷惑をかけますからね。できれば生んだ子どもは立派に育ってほしいし、できれば孫まで見たいですよね。

経沢 そうですね。それから、起業家が増えると社会が活性化するというのは、ある意味真実だと思うんです。最近若くて魅力的な起業家が増えてきています。若手ベンチャーなどの成功事例がたくさん増えていけば、起業家というのがあこがれの職業になっていくかもしれないと思っています。それが社会の活性化につながればいいですよね。

 ですがやはり女性は少ないので、私が1歩でも先に進んでいくことで、あの人ができたなら私にもできるかなと思ってもらえたら嬉しいです。

 素晴らしいロールモデルになりますよ。

ロールモデルになることで<br />次世代の女性に希望を与える<br />そんな経営者でありたい「私たちがやらなければ誰がやるのか」。確固たる決意を語りながらも、終始笑顔の絶えない経沢社長。

経沢 大変なこともありましたが打たれ強いのか、あまり打たれたと感じたこともないし、ありがたいことに女性だからダメだと言われることもありませんでしたね。むしろ皆さんに大切にしていただいたと感じています。

 私は仲間に恵まれたんだとつくづく思います。高い目標を持って頑張っている仲間と巡り会えたからこそ、私も頑張ってくることができた。とても感謝しています。

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 女性が働きやすい環境を整えるのも、社員を導くのも、会社を長生きさせるのも、やはり経営者のコミットメントに尽きる。経営者の資質が会社を大きく左右する。だからこそ経営者は理念を持ち、チームを組み、挑戦し続ける。「私は社長らしくないけれど」と前置きしながらも、チーム力で苦楽を乗り切ってきたと笑う経沢氏の笑顔が華やかで、とても印象的でした。

 次回は、7月16日(火)に更新を予定しています。 ※7/9修正


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