社員の専門性を高め
会社をプロの集団にしたい

──社会が総合保険代理店に求めていることは何であるとお考えですか。

門田 多様なニーズに応じた、公明正大なコンサルティングであると考えます。現在は以前と比べて、保険商品が極めて多様化しており、自分に本当に合った商品が何であるかを見極めることが非常に難しくなっています。私たちは、さまざまな保険会社のさまざまな商品の中から、その人に最適な保険をご提案することができます。あくまで客観的な視点でお客さまに最適な商品をご提案できるのは、私たちのような総合保険代理店だけです。一社専属の営業マンであれば、その会社の保険商品しか提案できません。しかし、その会社の商品の中に、そのお客さまにとって本当に適正な保険があるとは限らないのです。

 グッドウインの仕事は、プロのスキルを生かして、お客さまと共に保険商品を選んでいくことです。その意味において、私たちは、保険会社の販売代理店であると同時に、いわば保険を選ぶ「お客さまの代理店」でもあると言ってもいいでしょう。

──訪販型代理店というモデルが、営業マンや保険会社にもたらすメリットはどのようなものですか。

門田 自分で工夫をしてお客さまとコンタクトを取り、そこで契約を獲得すれば、その手数料の大部分が自分の取り分となる。それが社員のメリットです。自分の営業力を生かした働き方ができるのは、訪販型代理店ならではです。

 一方、保険会社には、営業マンを雇用し育成する手間とコストを削減できるという大きな利点があります。出来高に応じて手数料だけを支払えばいいわけですから、経営上のメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

──今後の経営戦略をお聞かせください。

門田 設立以来、支社の社員の営業スキルが、私たちのビジネスの推進力となってきました。しかし、本社の営業機能も強化する必要があるという判断から、5年前に本社営業部をつくり、営業マンを増やしています。この方面をさらに強化していくことが、戦略の柱の一つです。

 戦略のもう一つの柱は、社員の専門性を高め、会社をプロフェッショナルの集団にしていくことです。そのために、全社員がFP資格(AFP、FP2級以上)を取得することを長期的な目標に掲げています。お客さまの立場に立った専門的で公正なコンサルティングを行うことによって、真にお客さまに必要とされる総合保険代理店になること。グッドウインはそれを目指し続けます。