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美人のもと

温度調節

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第46回】 2010年1月27日
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 好きな季節を聞くと、春や秋と答える人が多い。やはり暑すぎたり、寒すぎたりすることは苦手だと思う人が多く、それらから解放される季節は気分がいいのだろう。

 分厚いコートや上着から解放されたり、肌寒く感じて上着を一枚羽織ったりすることはちょっとうれしいものである。早目の温度対策は気持ちのいいものである。街を歩く人も笑顔になっていく。

 この笑顔こそが美人をつくるように思う。心地よい温度というのは、自然と表情を美しくしていく。その瞬間を多く持てば「美人のもと」は増えていくはずである。「美人温度」だ。

 美人は暑さや寒さに対して愚痴をこぼすことは少ない。わかっているのに暑いとか寒いとか文句ばかり言っている人に美人は少ない。美人はあれこれ言う前に自分なりに着るものなどで対処しようとする。したがって、温度の変化に敏感である。心地よい「美人温度」を常に求めているし、それは与えられるだけではなく、自分でつくる意識を持っているのだろう。

 春や秋に他人より早く薄着になったり、着るものを増やしたりする人、一見お調子者に見える。一足早い衣替え。だが、このお調子者は美人だ。温度の変化に敏感なので着るものを早めに調整し始める。「美人温度」をいち早く手に入れるためだろう。例えば秋に、実際着る機会がなくても一枚羽織るものを持ってでかけることが習慣になっている。

 「春なのにいつまでも冬」、「秋なのにいまだに夏」という服装をしている人に美人は少ない。「美人温度」の喜びを知らないのだろう。出遅れ温度調節に美人なし。

 これは季節に限ったことではない。一日の中でもそうだ。朝夜は気温が低く、昼間は気温が高い。動けば暑く感じるし、じっとしていれば寒くなりやすい。その時、その時で感じる温度は違うはずだ。一日の中でも着るもので調整する必要がある。美人はこれが得意だ。すばやく上着を着たり、脱いだり。秋に散歩して、ちょっと暑く感じればすぐに薄着になる。冷房の効きすぎた場所ではすぐに上着を着る。

 汗をかいているのに、上着を脱ごうとしない人、震えているのに上着を着ることを面倒に感じえている人。こういう人を街でよく見かける。やはり「美人のもと」が減っている人が多い。

 温度調節は簡単にできる「美人のもと」増加法である。心地のいい「美人温度」をいつも気にしていたい。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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