低位株投資では、どんな銘柄が上がりやすいのだろうか?

 私が20年以上株式投資をしてきて、毎年いやというほど見せつけられてきたのは、仕手系銘柄の驚くほどの上昇率だった。

仕手系低位株は上昇率抜群!

 前回は「発行株数に注目せよ!」といったのだが、発行株数の少ない小型株には、仕手株が実に多いのだ。もちろん、これらの小型株は、株数が少ない分、買い集めしやすいし、少ない資金でも株価操作がしやすい。多額の資金を用意しなくても株価をある程度操作できるので、仕手筋も小型株を仕掛けるのが手っ取り早いのだ。

 昔から投資家の間で仕手株として位置づけられている銘柄が上昇しだすと、すぐにそれを見て多くの買いが殺到する。これは過去にも大きく動いたことを覚えていたり、そのときいい思いをした投資家が条件反射的に買いを入れてくるためだ。

 そしてこんな銘柄が急騰すると、業界新聞あたりが必ずといっていいほど理由を捜して記事にする。ネットの掲示板もにわかに書き込みが多くなり、いろいろな憶測が飛び交うようになるのである。

 そして「買うから上がる、上がるから買う」という仕手系銘柄特有の相場展開となって、大陽線が何本も出現するのである。

 前回紹介した東証1部の宇徳や日本伸銅なども「仕手系株」の常連銘柄だ。宇徳は半年でストップ高5回を伴って2.6倍を達成したし、日本伸銅は今年187円から325円まで上昇し、171円まで下落して再度307円まで一気に上昇した。大きな上げをすでに2回も達成しているのである。