テーマパーク受難の時代と言われるほど、テーマパークが経営困難な時代を迎えている。ここ10年で閉鎖に追い込まれた主なテーマパークは次の通りだ。

○柏崎トルコ文化村(1996年7月開園、2001年12月の1回目の閉鎖を経て、2004年11月再び閉鎖)。

○新潟ロシア村(1993年9月開園、2004年4月閉園)

○わんにゃんワールド多摩(2001年1月開園、2009年1月)

○倉敷チボリ公園(1997年開園、2008年12月閉園)

○琵琶湖タワー(1965年開園、2001年8月閉鎖)

○長崎オランダ村(1983年開園、2001年10月閉園。のちに、ハウステンボスに吸収されたが、そのハウステンボスも2003年に一度倒産。2004年にリニューアルオープンしてから現在もまだがんばっている)

○富士ガリバー王国(1997年7月開園、2001年10月閉鎖)

○ナムコ・ワンダーエッグ(1992年2月29日開園。2000年12月31日閉園)

○恵那峡ランド(1970年開園。2000年11月閉鎖。2002年4月に「恵那峡ワンダーランド」として再生)

○レオマワールド(1991年開園、2000年8月日閉園。跡地は2004年に買取られて現在は「ニューレオマワールド」として維持されている)

○グリュック王国(1989年開園。2003年休園、2007年閉園)

箱根ガラスの森美術館の魅力のもとは?

 もうすこし規模の小さいものを入れると、経営難により閉園に追い込まれたテーマパークはもっとある。バブル経済の崩壊により、経営母体の企業の経済的な体力が弱まり、そこへさらに少子高齢化が進むという厳しい要因が加わると、ディズニーランドなどごく一部のテーマパーク以外は、ほとんどと言っていいほど苦しい財政事情に直面している。