なぜ、親御さんから、
「もう、この成績で十分です。
もう止めてください」と言われたのか?

「100点満点」の成果が目に見え始めると、初めは半信半疑だった親御さんの反応が、みるみる変わりだします。

 不思議なことに予想以上に成績が上がると、初めは手放しに喜んでいた親御さんの喜びが「驚き」に変わるようです。

 高3のWさんの大学受験を指導したとき、入塾当時、大学入試対策の英語の模擬テストの結果で、英語の偏差値が50台後半だったのが、約8ヵ月後に80.2に上がり、志望校の合格可能圏に「東京大学」が入りました。

 自宅から通学できる国公立大学への進学を望んでいたWさんでしたから、親御さんが大変慌ててしまい、「先生、うちは女の子ですから、これ以上は結構です。もう成績を止めてください」と言われたことがありました。

「もっと伸びてほしい……」と願っていた親御さんから、「もう十分です」と言われたとき、この「100点メソッド」の効果を確信したのです。

 一番大切なことは、子どもに「100点満点は当たり前」と思ってもらうことです。
 そのために、「100点」をとることへの心のハードルを下げることが重要です。

 親御さんのはやる気持ちはよくわかりますが、最初から「全国版学力テスト」で100点満点(全国1位)を期待してはいけません。
 親の期待が大きすぎると、子どもの負担になり、可能性をつみとります。
 ですから、確実に「100点満点」をとる体験を積み重ねます。
 そのためにまず、「1問100点のテストをする」ことです。

 コツは、「採点に気をつけること」です。
 答え合わせは、「○」か「×」で、「△」はありません。
 1問「100点」ですから、配点も「100点」か「0点」のどちらかになります。

 出題数の多いテストで、「100点」をとるのは大変ですが、「1問100点」ならカンタンですから、子どもにも負担がかかりません。
 逆に、1問のテストですから、少しでも書き間違えただけでも「0点」になるので、子どもは些細な間違いにも敏感になり、細心の注意を払いだすわけです。

次回は7月24日更新予定です。


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西角けい子(にしかど・けいこ)
大阪生まれ。学習コンサルタント、ステージメソッド塾代表。日本有数の大手学習塾の激戦区、兵庫県の西宮北口エリアで、「ニシカド式勉強法」により、普通の成績だった塾生の8割を2年連続「全国トップクラス」に、2割を「学力日本一」(全国版学力テスト)に育てる。独自の「100点満点勉強法」や「100点メソッド」を使い、平均点以下の子を、次々「100点満点」にする手法に驚く親子が続出している。「お母さんの言葉がけ」と、「暗記力」「ノート力」「作文力」アップを重視した「ニシカド式勉強法」は定評があり、倍率10倍以上の超難関公立中高一貫校に、「7年連続地域No.1」の合格者を出し続けている。片道3時間以上かけて通う小学生も複数出るほどの人気ぶり。
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