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「尖閣諸島は、日本が中国から盗んだもの」
本当にもう勘弁してください、鳩山由紀夫さん

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第38回】 2013年7月12日
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 ときおり、感性がズレている人に出会うことがある。

 ズレ方に愛嬌があると、その人は人気者だったりするが、場違い勘違いお門違いも甚だしいズレ方をしているうえに、自分の言動にひとり悦に入っているようなやつも希にいて、そういうやつはたいがい浮いているか、嫌われ者だ。私……?

 しかし、ズレているというのは、他の人にはないモノの見方、考え方ができるということでもあり、換言すれば“異才”に通じるものがあると私は思っている。芸術家をはじめ創作活動に従事する人、芸能人、プロアスリート、事業を成功させたり、何か事を成す人というのは、案外とズレているものなのだ。

 坂本龍馬を崇めるビジネスマンは多いみたいだが、龍馬だって、おそらくは、きっと、かなりズレていたのだろうと思う。

 越後出身の私には好きな偉人とは言えないが、薩長を結びつけるなんてのは、他人にはない視点があったから為し得たことのように思えるし、日本人としては初のハネムーンにも出かけている。下級とはいえ武士なのに、この感覚はやっぱりすごい。

 人とはちょっと違うところがあったから、そんなことができたのだろう。

 だから、私は、ありきたりなことしか言えないやつよりも、ちょっとズレているやつや、人とは違う角度からものごとを捉えられるやつのほうが好きなのだ。が、感性のズレた為政者は、ご勘弁だ。

 鳩ぽっ……、もとい、鳩山由紀夫さんである。

 民主党が政権与党になった際、初代の総理大臣に就任した人である。一説によると、毎月一五〇〇万円のお小遣いをもらっていたお坊ちゃんである。そのお小遣いを貯めて民主党設立の資金にしたとも言われ、だから、この方は民主党の財布でもあった。

 そして、この方の発言は、総理就任当初から、ズレにズレまくっていた。
 というより、詐欺師まがいの嘘つきだったのである。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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