ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside

地方小売業再建になだれ込むファンド・投資銀行の成算

週刊ダイヤモンド編集部
2008年8月22日
著者・コラム紹介バックナンバー

 投資ファンドが地方小売業の再編を加速しようとしている。

 名古屋鉄道から2005年に食品スーパー子会社パレを買い取ったフェニックス・キャピタルは、08年6月、和歌山県を地盤とする有力スーパーのオークワに全持ち株を売却した。

 06年11月に北海道のディスカウントストア(DS)、カウボーイの再建支援に乗り出したゴールドマン・サックス証券は、保有する約35%の株式の大半と貸付債権を福岡県のDS、トライアルカンパニーに売却することを決めた。

 直近の事業年度での売上高はパレが336億円、カウボーイが430億円。大手小売業の再編は一段落したが、売上高1000億円未満の地方小売業ではこれからが本番。その触媒としてファンドや投資銀行の動きが活発化しているのだ。

 不動産投資事業で急成長したリサ・パートナーズは06年9月、第1号の企業投資ファンドを組成し、計9社に218.5億円を投資したが、DSのダイレックス(旧サンクスジャパン、佐賀県)など半数以上は売上規模数百億円の地方小売業。

 この規模では、たとえ株式を上場したとしてもその後の成長を望むのは難しく、「エグジット(出口)としては、同業他社への売却が中心となるだろう」とリサ側でも明言している。

 同社は7月29日、第2号の企業投資ファンドを立ち上げた。1つ目の投資案件として決まったのは、やはり地方スーパーのハローフーヅ(愛知県、売上高405億円)。今後、ファンドの総額を300億円にまで拡大する予定だが、その多くが地方小売業に振り向けられるものと見られる。

 地方銀行の不良債権処理はこれからが本番でもあり、地方小売業のM&A案件が今後、一気に増えそうだ。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 田原寛)

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside

産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。

「inside」

⇒バックナンバー一覧