質問への答えが不十分なときは、
ちゃんと聞き返す

 次の会話例を見て下さい。質問に対する答えが不十分なときの対処例です。

Aさん「この資料では、分析データに2007年度版を用いていますが、最新の2012年度版を利用しなかったのはどうしてですか?分析の精度に問題はありませんか?」
Bさん「大丈夫です。2007年度版のデータを使っても分析に支障はありません
Aさん「えっ?どうして古いデータを使っているのに、現在のことを分析するのに支障がないと言えるのですか?」
Bさん「ですから、当時のデータと現在のデータに条件の差がそれほどないからです」
Aさん「だったら2012年度版を使っても問題ないですよね。私が聞きたいのは、わざわざ2007年度版を使う理由です」
Bさん「2012年度版を取り寄せようと思ったら、今日の資料作成までに間に合わなそうだったので、傾向が似ていて手元にあった2007年度版を使ったんです。今回の資料は簡易分析ですから、2012年度版と傾向がかなり近い2007年度版でも、分析の精度は十分なんですよ」
Aさん「はあ、そうでしたか…(最初からそう答えれば早いのに)」

 質問に対する答えが不十分なときは、その理由を相手に改めて聞きましょう。聞き返すことは、決して失礼ではありません。