株式レポート
7月16日 17時0分
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個人消費の勢いがやや鈍る〜QE3縮小への思惑が揺れ動く展開〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

小売売上高 6月 前月比 +0.4%、 市場予想 +0.8%、 前月 +0.5%(改定)
小売売上高(除く自動車) 6月 前月比 +0.0%、 市場予想 +0.4%、 前月 +0.3%

昨晩(7月15日)発表された6月の米小売売上高は前月比+0.4%と、事前の市場予想(同+0.8%)を下回った(グラフ参照)。この結果をうけ、ドル円市場では再び100円を下回る円高に振れ、上昇していた米長期金利も低下して2.5%台に再び落ち着いている。



この市場の反応をどうみれば良いだろうか?6月小売売上高が事前予想より悪かったのは、値上がりしたガソリン消費が増えなかったことなど、一部の品目の売上げ変動の影響が大きく、個人消費全般が弱かったとは言い難い。ただ、自動車とガソリンなどを除くベースの売上高でも前月比+0.1%と、前月(5月+0.2%))同様低い伸びにとどまった。5、6月と消費センチメントが大きく改善、新車販売が大幅増となったが、その割に他の消費の勢いは強くなく、増税の影響もあり個人消費はやや勢いが鈍ったとみられる。このため、これまで牽引役だった個人消費の伸びは、1―3月(前期比年率+2.6%)対比で4―6月に減速したとみられる。

消費減速で4―6月GDP成長率は、年率+2%をかなり下回る結果になる可能性が高まった(同統計は7月31日に公表される)。もちろん、4―6月期は、増税や歳出削減そして輸出の停滞が続く中で、米経済は回復を保った。そして、このトレンドは足元7月分サーベイであるミシガン大学消費心理、NY連銀製造業景況指数を踏まえても変わっていない。

ただ、先月FRBが公表したGDPなど経済見通しはかなり楽観的で、4―6月GDPが期待外れの結果となる場合、バーナンキ議長が示した量的緩和縮小スケジュールへの市場の疑念が再び強まる展開が予想される。7月11日レポートで説明したが、バーナンキ議長は量的緩和縮小に関するコミュニケーションを再度始めたが、経済指標がもう少し明確な改善を示す秋口までは、市場が抱く量的緩和縮小に関する思惑は揺れ動く展開が続くとみられる。



マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

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(マネックス証券)


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