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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

うつ病の部下を放置したため袋叩きに!
自分まで心を病んでいく女課長の“誤算”

――傍観者的な態度が反感を招き、敵に貶められた藤崎氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第28回】 2009年6月29日
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 うつ病になる人が増えている。会社もそれに応じて対策をとり始めているが、十分ではない場合が多い。

 特に部下がうつ病になったときにどう対応をとるか。これは、実は管理職のその後の人生を決めてしまいかねないほど重要なポイントである。

 今回は、そのターニングポイントで傍観者的な立場をとっていたため、結果的に自分の首を絞めてしまった女性課長を紹介する。

 あなたの職場に、このような鈍い管理職はいないだろうか? それは、きっと不幸な職場に違いない。

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■今回の主人公

藤崎ひとみ(48歳)
勤務先:都内に本社を構える音響機器メーカー。従業員数200人。昨年から経営状態は芳しくない。賃金は伸び悩み、若い層を中心に退職者が増えている。20~30代の社員にそのしわ寄せが行き、慢性的な長時間労働になっている。藤崎は広報宣伝課に勤務するが、最近は体調がすぐれない。

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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています。)

うつ病になった部下を抱える
女課長の“鈍感さ”が招く災い

 昼休み。30代半ばから50代半ばまでの女性が5人ほど集まり、弁当を食べている。いずれも管理職である。広報宣伝課の課長である藤崎に質問が集中する。

 「ねぇ、杉田さんはその後、どうなのよ?」

 「うつ病ってなかなか治らないんでしょう? あなたも大変ね」

 藤崎はしばらく黙っていたが、周囲を気にしながら話し始めた。みんなが身を乗り出す。 

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

「第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由」

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