「お疲れさまでした」「お先失礼します」が
持つ重要な意味

「話があれば今しかないですよ」と他の人に促すという意味で、「そろそろ帰ります」、「お疲れさまでした」のあいさつは重要です。これに関連して、あるクライアントから聞いた話をしたいと思います。

 そのクライアントの会社には、社員の代わりに業務代行をしてくれるO社とP社という2つの業者が入っており、会社の責任者であるX課長と同じフロアで仕事をしていました。

 仕事の内容は、社員が行うべき業務を代行するものであり、社員の手足となってO社やP社が実務を担当している状況にありましたから、定期的な作業報告が必要です。

 しかし、社員は日中、様々な会議に出ずっぱりで多忙なため、O社やP社の担当者と話をする機会は朝か夜しかありません。一方で、未読メールの処理や明日向けの資料準備など、朝と夜に自席でやることもたくさんあります。

 そうした状況のため、X課長は、彼らが帰る前に進捗状況の確認や課題の相談をしようと考えていました。