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社長が語る「人材」の戦略

ベンチャーでITだからこそ「独自の社風」が欠かせない
サイブリッジ 水口翼社長

北村和郎 [ダイヤモンド経営者倶楽部]
【第12回】 2009年10月13日
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「社内制度」というキーワードで検索をかけると、ヤフーでもグーグルでも上位にくるのがサイブリッジだ。学生ベンチャーとして同社を立ち上げた水口社長は現在27歳。設立5年、社員数40名足らずの規模だが、設立間もないころからベンチャー企業としては珍しいほどに社内制度に力を入れてきた。

なぜ「文化や風土」を重要視するのか

水口翼
サイブリッジ社長 水口翼氏

 ITの領域は変化のスピードが速く、会社もその流れに応じて融通無碍に事業形態を変えていくことが望まれます。2、3年も経つと手がけている内容がまるっきり変わっている可能性も充分あり得るのです。

 そういう時、もし「Aという事業をしている会社だから」というのがある社員の入社理由だとすると、Aという事業がなくなったときに、当社にいる必然性を失い、彼のモチベーションが下がる可能性は高くなります。先ほども述べたようなネットビジネスの特徴を考えると、そういうことがたびたび繰り返されることもありえます。

 その点、会社の文化や風土といったものは、事業内容が変わることに連動して変化するものではありません。だから、社風に共感してくれているのであれば、事業内容が大きく変わったとしても社員の会社に対するロイヤリティは維持できるはずです。

 その文化や社風を生み出すものは、充実した社内制度の確立だと考えました。ですから会社を大きく育てていくために、社員が長く働ける会社であるために、ベンチャーだからこそ、そしてIT事業者だからこそ、積極的に手がけなくてはいけない必然性があったのです。

 当社のサイトには「社内制度」の専用ページを設けています。ネット上で「社内制度」のキーワードで検索するとかなり上位に表示されますので、当社の制度が注目され、取材していただくことも多くあります。

 制度の充実は、会社内部のためだけではなく、「無名な自社の知名度を少しでも向上させるため」という外向けの要因も強くあったのです。そこで、経営的に実質が伴う部分と話題づくりの部分、そしてオリジナリティ、このあたりのバランスを考えてたくさんの制度をつくり上げてきました。

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北村和郎 [ダイヤモンド経営者倶楽部]

1967年生まれ。会員数500社超を誇る日本最大級の異業種経営者組織「ダイヤモンド経営者倶楽部」の運営に携わる。今までに面談してきた経営者は数千名におよび、ベンチャー誌の出版やさまざまなプロジェクト運営にも関わる。08年後半からは企業のCSRや制度をクローズアップした「社内制度.com」の立上げを手がけている。


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