インドネシア 2013年8月21日

ジャカルタ発・インドネシアで働く女性の子育て事情

日本語教師としてインドネシアと出会い、2005年からグローバル人材紹介会社JACリクルートメントで日系企業・日本人求職者のサポートを担当。ジャカルタ在住8年の長野記者が、活気・熱気あふれるメトロポリタン・ジャカルタの今をお伝えします!

 インドネシアの女性は働き者です! 女性で役職についているパーセントは日本よりずっと高く、定年まで仕事をする人も多い。女性が活躍している国なのです。過去には女性大統領もいましたね。イスラム教徒が多い国で珍しいのではないでしょうか。

 インドネシアでは結婚や出産を理由に退職する人は少なく、産休(通常3カ月)を取った後は必ずと言っていいほど復職します。私の働く会社JACでも社員の約半分は女性、内80%は結婚して子どもがいます。

 子どもの多い国ですから、在職中2~3回産休を取る人がほとんどです。産休の間は給与は100%支払われますし、出産費用についても会社で補助してくれるところが多いようです。妊婦にやさしい国ですね!

 日本では出産や育児に対してさまざまなサポートが用意されているにもかかわらず、残念ながら産休・育児休暇を取りにくい職場環境であったり、保育所が不足していることなどが原因で、仕事を続けたいと思っていても続けられないケースがまだまだ多いと聞きます。

 インドネシアでは政府からの出産・育児に対するサポートも、「育児休業制度」もありません。加えて、他の先進国同様、核家族化が進んでいます。それにもかかわらず、女性が仕事をやめないのは、働きながら子育てできる環境があるということなのですが……。

 今回は働く女性と子育て事情についてお伝えしたいと思います! 

女性の社会進出に家政婦・ベビーシッターあり

 インドネシアでは、日本人では想像できないほど家政婦さんやベビーシッターの文化が深く根付いています。比較的安いコストで雇えるので、特別に裕福な家庭でなくても1~2名の家政婦さん、ベビーシッターさんを雇っているのがふつうで、女性は家事や育児に縛られることなく仕事が続けられるというわけです。

 日本でも家政婦やベビーシッターを雇うことは不可能ではないと思いますが、とても高額であることと、他人にお願いすることに抵抗などがあり、実際雇っている人はかなり少ないのではないかと思います。

 私もジャカルタに来て間もないころは家政婦さん制度に抵抗がありましたが、友人夫婦が日本へ帰国する際に紹介を受けたことをきっかけに、お願いすることにしました。

 仕事で疲れて家に帰り、電気を点けると……あらまあ、キレイ!! 洗濯物も、シンクに山になっていた食器もなくなって、クローゼット・食器棚に収まっている!!

 いつもは、「しなければ、しなければ」と思いながら部屋の隅にある綿ぼこりを見て見ぬ振り……。それで罪悪感やストレスを感じたり、休日は自分のためだけに時間を使いたいと考えていても、掃除・洗濯・アイロンがけ・買出しなどであっという間に終わって何もできなかったり。家事分担が原因で夫婦喧嘩をしたり……。みなさん経験があるのではないかと思います。

 私の個人的な意見ですが、家政婦さんを雇って以来、どっちがお皿を洗うかというつまらない理由で夫と喧嘩をすることもなく、家では快適・リラックスして夫婦・家族と時間を過ごし、休日は趣味に遊びに時間をフルに使えることで充実した休みになり、余計なストレスがないので、平日は仕事に集中できるようになったと思います。

ベビーシッターと二人の子供。ベビーシッターの年齢が若いと 兄弟のように仲良く、よくなついている。 マンションの散歩道にて【撮影/長野綾子】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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