株式レポート
8月16日 18時0分
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マーケット・フォーカス(市場の焦点) - 広木隆「ストラテジーレポート」

昨日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は前日比225ドル安の1万5112ドルと7月3日以来、約1カ月ぶりの安値となった。四半期決算発表でシスコシステムズとウォルマート・ストアーズが慎重な業績見通しを示したことが嫌気された。経済指標の悪化が相次いだことも重石となった。ニューヨーク連銀の景気指数が市場予想に反して低下したことに加えて、フィラデルフィア連銀の景気指数が9.3と前月の19.8から大幅に低下。増加が見込まれていた鉱工業生産指数は前月比で横ばいだった。



ダウ平均は株価モメンタムが低下しつつあっただけにマクロ、ミクロ両面の悪材料が重なり大幅安となったが、ちょうど100日移動平均の水準で止まった(グラフ1)。6月の下落局面では100日移動平均にサポートされ切り返した経緯がある。またこの水準は一目均衡表の雲の上限(グラフ2)であり、サポートされる可能性が高いと見ている。



今晩米国では住宅着工件数とミシガン大学の消費者態度指数の発表がある。住宅と消費者センチメントは悪くないので、株式市場反発の材料となるような数字を期待したい。

昨日の米国の経済指標は製造業の景況感悪化が注目を集めたが、その一方、雇用と住宅に関する統計は良好な結果だった。昨日発表された失業保険申請件数は前週比で減少し、2007年10月以来、約6年ぶりの低水準となった。全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した8月の米住宅市場指数は前月から上昇し2005年以来の高水準となった。米国の労働市場と住宅市場は着実に改善している。これが今晩発表される住宅着工件数とミシガン大学の消費者態度指数に期待する背景だ。

ニューヨーク債券市場で10年物国債利回りが一時、2.82%まで上昇し、2011年8月上旬以来、約2年ぶりの高水準をつけた。株式市場は連銀発表の景況感(エンパイア&フィリー)の悪化を見て下落したが、債券市場は雇用の改善、量的緩和縮小を意識して下落するというちぐはぐな結果だった。



では日本株にとって、米国株と米国債、どちらの動きがより重要だろうか?それは米国債のほうである。米国金利の上昇が、米国景気の回復、金融政策の正常化を反映したものであれば、それはさらにドル高要因となって日本の企業業績にポジティブであり、ひいては日本株の上昇につながる。過去、何度も掲げてきたが再度、このグラフで確認してほしい(グラフ3)。米国金利と日本株の連動性は高い。その理由は先に述べた通りである。



米国株の大幅安と円高を受けて、今日の日本株相場も下値模索の展開となっている。日経平均は一目均衡表の雲を下抜けたものの、このままズルズルいく感じがない。一目均衡表の雲は下限が切り上がりどんどん薄くなる。それだけ上値抵抗帯が軽くなるということだ。そして下旬には雲のねじれを迎える(グラフ4)。その間隙を縫って浮上することはじゅうぶん可能であろう。




(チーフ・ストラテジスト 広木 隆)

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(マネックス証券)


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