場所によって違う罪の内容
常習性がある場合は重い

 そもそも、「盗撮」をしたらどういう罪に問われるかご存じだろうか。

 盗撮事件を起こした場合、行為の態様、具体的には盗撮を行った場所によって処罰される罪の内容が変わってくる。

 まず、不特定多数の人が、自由に出入りする場所である、デパート、駅などの建物や、電車、バスなどの公共の乗物で盗撮を行えば、一般的に「卑わいな言動」として、各都道府県が定める迷惑行為防止条例違反により処罰される。

 この場合、条例によって異なるが、一般的には6ヵ月~1年以下の懲役、数十万円以下の罰金といった定めを置いているところが多い。ただし、頻繁に盗撮を行っているなどの「常習性」が認められる場合には、さらに重い罰則が科せられる。

 これに対し、女子更衣室など、誰もが自由に出入りできるとは言えない場所で盗撮を行う場合は、これらの場所の管理者の意思に反して女子更衣室等に侵入したとして、建造物侵入罪と共に、ひそかにのぞき見したとして軽犯罪法により処罰される可能性がある。

 軽犯罪法の刑罰は、拘留又は科料であるが、建造物侵入の容疑が加わると、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金(刑法130条)が科せられる可能性がある。

潔白を主張し、穏やかに
且つ堂々と立ち去るべし!

「盗撮犯!」

 もしあなたが外出先で、女性からこう指差された場合、あなたはどうすればよいのだろうか。まずは現場でとるべき行動を指南しよう。

 盗撮事件の場合、実際に盗撮を行ったのであれば、「盗撮画像」という証拠が手元に残る。逆に、盗撮画像が手元にないということは身の潔白を証明する事実となるため、その場で現行犯逮捕されるということは考えにくい。

 そこで、盗撮を疑われた場合は、手持ちのスマホなどを被害者と称する女性に実際に見せて盗撮をしていない旨を伝え、その場で疑いを晴らすことが重要である。

 しかし、それでもなお、盗撮を疑われた場合は、名刺を渡すなどして身分を明らかにした上で、穏やかに且つ堂々とその場を立ち去ることが大切だ。

 万が一、事後に警察が来たとしても、その際は逮捕状が必要となるので、逮捕される危険は格段に減少すると言っていいだろう。