8月はヨーロッパ各国のサッカーリーグが開幕する時期に当たる。最もレベルが高く世界中から注目される4大リーグでは、ドイツ・ブンデスリーガが先頭を切って8月9日に開幕。イングランド・プレミアリーグとスペイン・リーガエスパニョーラが8月17日、そしてイタリア・セリエAが先週末の8月24日に開幕した。

 ご承知のとおり現在では日本代表の多くが欧州のクラブに所属。世界でも指折りのビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッド(プレミア)の香川真司、インテルミラノ(セリエA)の長友佑都、ロシア・CSKAモスクワからACミラン(セリエA)への移籍が決定的といわれながら、なかなか決まらない本田圭佑など日本人選手の動向が報じられない日はないほどである。

 それだけ注目度が高くなっているわけだが、多くの人は「今が開幕?」という感じではないだろうか。日本では真夏の8月に開幕するリーグはほとんどない。Jリーグやプロ野球はシーズンが逆で春に開幕。ラグビー、バスケットボール、アメリカンフットボールなどの秋から冬にかけてがシーズンのリーグも大半は9月、10月が開幕だから、ピンとこないのも無理はない。

 もちろん日本にも熱烈な欧州サッカーファンはいる。有料のスポーツチャンネルやNHK・BSでは4大リーグの試合が放送されていて毎日のようにチェック。サッカーファンであってもJリーグより欧州リーグの方が詳しい人も少なくない。彼らにとっては待ちに待った開幕。また移籍市場もまだ開いている(期限は9月2日)。本田の去就も含め大物選手の移籍があるかもしれず、ワクワクする時期なのだ。

 まあ、そこまで熱中できる人は限られているだろうが、これからは日本選手の動向を中心に欧州サッカーリーグの報道も増えてくる。どこの国のリーグに誰がいるか、所属クラブの実力はどのレベルか、といったことぐらいは頭に入れておいた方がいいだろう。

英プレミアリーグには
香川はじめ3人が所属

 まず、イングランド・プレミアリーグ。ここには香川のほか、サウサンプトンに吉田麻也、アーセナルに宮市亮が所属している。