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巨人ファン型うつ

【第17回】

 男性更年期、あるいは仕事や生活に疲れた中高年を襲ううつ。そのうつに陥りやすいのは、野球でいうなら巨人ファン型が多いということをご存じでしょうか。もちろん、シャレや冗談ではありません。長年、男性更年期外来を担当してきた医師が指摘している真面目な話です。

 発信源は大阪大学大学院医学系研究科の石蔵文信助教授。ただ、誤解のないようにお断りしておくと、何も巨人ファンにうつになる人が多いというわけではありません。石蔵先生によれば外来などでいろいろ話していると、そのファン気質や思考パターンがうつになりやすい人と共通項が多いとのことです。

 最大の共通項は「ネバ・ベキ症候群」にまとわりつかれている点。巨人は常勝球団であらネバならない、巨人は球界の盟主であらネバならない、巨人選手は紳士であらネバならない……。あるいは巨人は阪神ごときに苦しめられるベキではない、来期こそ覇権を奪還すベキである……。どうでしょう。すべての巨人ファンとはいわないまでも、心当たりのある人は多いのではないでしょうか。

 ビジネスマンだって同じことです。信頼される上司であらネバならない、仕事は常に完璧であらネバならない……。少々のことで会社を休むベキではない、ノルマは何があっても達成すベキである……。調子がいいうちはいいでしょう。でも、そこは人間のやることだからミスも出ればつまずくこともある。そのとき、ネバ・ベキの完璧主義の巨人ファン型はどうしていいか分からなくなりがち。不安や焦りの中でうつが芽生えてくるというわけです。

 となると、うつ対策も自ずと見えてきます。全打席安打なんて考えず、ヒットは3回か4回に一度打てればいい。阪神の金本やヤンキースの松井の真似をせず、仕事は適度に休養をとる。要するに常に限界に挑戦しようとしてがんばりすぎないことです。なにしろ、誰もが鉄人というわけではないのですから。

竹内有三(医療ジャーナリスト)

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