作家の曽野綾子氏が「週刊現代」8月31日号に寄稿した「何でも会社のせいにする甘ったれた女子社員たちへ」(※リンク先の記事の一部は有料)の内容がいま、大きな話題となっている。「マタハラとかセクハラとか、汚い表現ですね」など、やや過激とも取れる口調で、「彼女たちは会社に産休制度を要求なさる」「会社にしてみれば、本当に迷惑千万な制度だと思いますよ」と、産休制度を求める女性を切り捨てているからだ。

 この記事については賛否両論が巻き起こっており、ネット上では否定的な意見が優勢だ。すでにいくつかの反論記事も上がっているこの寄稿。先日ユーキャンが行った調査で「女性が結婚・出産後も仕事を続けるために、何が必要だと思いますか」について聞いたところ、女性から最も多かった回答が「産後の女性が働きやすい社会のムード」(77.0%)だったことと合わせて考えてみると興味深い。

「育休は当然の権利」「同僚の苦労を顧みない」
女性社員は本当にそう考えているのか

 曽野氏の寄稿については、「週刊現代」9月7日号で金美齢氏が賛同を表しているが(※リンク先の記事の一部は有料)、その一方で「「出産したらお辞めなさい」労基法違反推奨の曽野綾子論文を週刊現代が掲載した件はなぜ問題にならない?」(伊藤和子氏)、「女性は甘ったれ? 週刊現代の記事に働く女性から反論」(AERA・9月2日号)などの反論記事も出ている。

 投票数は少ないものの、「インターネット国民投票 ゼゼヒヒ」がこの記事を取り上げて、「出産したら女性は会社を辞めるべきという意見、どう思う?」と聞いたところ、85%が「支持しない」を選んでいる(9月9日18時時点で投票数は138)。