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金融市場異論百出

サマーズ次期FRB議長候補を
ジェフリー・サックス氏も批判

加藤 出 [東短リサーチ代表取締役社長]
2013年9月11日
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 米国では過去数十年、政権が民主党と共和党の間で移動しても、政府の方針が大きく変わらなかった産業が二つある。軍事と金融だ。両産業とも、どちらが政権を取っても不利益を被らないよう莫大な献金で両党をがっちりと抱え込んできた。

 オバマ大統領もすっかり両産業に取り込まれてしまったように見える。最近のオバマのシリアへの軍事攻撃への入れ込みようは、ブッシュ前大統領にそっくりだ。化学兵器の使用を許してはいけないが、その解決策は軍事介入ではないという英議会の判断は正論と思われる。大半の英国民は、ブレア元首相がブッシュおよび米軍事産業につながるネオコンに乗せられたことで、英国の多くの若い兵士がイラクで命を失ったことを今でも激しく怒っている。

 ジェフリー・サックス・コロンビア大学地球研究所長は9月2日のツイッターで「われわれは米国はこれ以上戦争をすべきではないと言う必要がある。ブッシュとオバマの下でのネオコンの軍事的手法は、これまで何度も何度も失敗してきたが、再び失敗するだろう」と語った。サックスは、オバマがラリー・サマーズを次期FRB議長に指名したがっていることも強く批判している(米ヤフー・ファイナンス、8月29日、ローレンス・コトリコフとの寄稿)。

 もう1人の議長候補者であるジャネット・イエレンは、ワシントンとウォール街を行き来する「回転ドア」を利用して蓄財したことはない。「彼女は、国民のための金融政策に比べると、個人の蓄財には関心がない。それがウォール街が彼女を危険と見なす理由なのだ」とサックスは指摘する。彼女は金融規制に積極的である。

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