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外国人が同僚・取引先・ライバルになったら?「グローバル」と仲良く付き合う方法

企業の“見切り発車”海外進出の罠!
日中たらい回し「人間ビリヤード社員」の悲哀

高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]
【第4回】 2013年9月11日
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 日本の国内市場は少子高齢化などを背景に、中長期的にみて縮小傾向にあります。このような時代背景から、海外進出に力を入れる会社は確実に増えています。それに伴って日本だけではなく、海外で仕事をしてみたいと思うビジネスパーソンの方が以前よりも増えて参りました。

 しかしながら、単純に国内市場が縮小しているから海外進出というのは、「隣の芝生が青く見えているだけなのではないか?」ともいえます。なぜなら、海外進出は多くのリスクをはらんでいる上、競争も激しく、「最近、みんなそうしているからうちの会社も…」というような浅い考えではうまくいかない可能性が高いからです。

 それでは早速、海外進出を拙速に決めたために、会社も社員も翻弄されることになった実例を見ていきましょう。

盛大な壮行会まで開いてもらったのに
中国行きがまさかの白紙?

 今から約5年前の秋、当時32歳だったAさんは、広告代理店に勤務し、国内営業を担当していました。そうしたなか、以前、中国関連の仕事に携わった経験があったため、その成果を買われ、上海にて中国支社立ち上げを行う部署への人事異動とその後の中国支社への出向を打診されました。

 これまで海外で働いた経験がなく、中国語もほとんど話すことができなかったAさんですが、悩みながらもその打診を承諾。そして翌年2月に中国支社立ち上げを行う「中国準備室」に異動しました。

 自ら立ち上げを行っていかなければならないということで気持ちも入り、さらにこれで一旗あげてやろうと強い意気込みを持ち始めていたAさん。現地に移り住んで立ち上げ準備をする日程が決まり、仲間・同僚から盛大な壮行会も開いてもらいました。

 しかし、荷造りも終わり、いざ出発と思ったときでした。なんと、2008年秋に発生したリーマンショックが会社経営にもダメージを与え始めていたため、親会社の経営陣から突然、中国行きにストップがかかったのです。そしてAさんの中国行きは、一旦白紙になり、泣く泣くまとめた荷物を解くことになりました。

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高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]

宮城県生まれ。東北大学経済学部卒業後、人材総合サービス・株式会社インテリジェンスに入社。同社にて人材紹介事業の立ち上げに参画し、営業、企画、カウンセリングを行う。その後、キャリアコンサルタントチームの運営と教育を任され、人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。キャリアカウンセリングによって適職へと導いた人材は3500名超、キャリア講演回数は100回以上に達する。インテリジェンス退社後、2005年1月、個人と企業をマッチングする人材サービス・株式会社キープレイヤーズを設立。著書に『絶対に後悔しない転職先の選び方』などがある。


外国人が同僚・取引先・ライバルになったら?「グローバル」と仲良く付き合う方法

“普通の日本人”にもとっても、「グローバル」が当たり前の時代になりました。英語が話せないから…、海外には旅行でしか行ったことがないから…と躊躇していては生き残れません!この連載では、誰もが無縁ではない「グローバル」と仲良くし、共に生き残る方法を考えます。

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