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東京の一等地で“地方”を売る
「常設アンテナショップ」の熱い戦い

筒井健二
2013年9月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
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 定期的に開催される百貨店の催事や各県のアンテナショップなど、地方の特産品・名産品を手にする機会が増えた。とはいえ催事には開催期間があり、アンテナショップも特定地域の商品しか取り扱わない。一年を通してご当地の食や文化と出会う場所はないだろうか…。

JR上野駅中央改札口を出たところにある「のもの」。8月23日~9月18日は「山梨のもの」、9月20日から「秋田のもの」が開催される。上野駅を起点として、県内観光地への誘客に貢献できるかが課題だ

 そんな声に応えるかたちで、2012年1月にオープンした「のもの」(運営:JR東日本グループ)が、注目を集めている。

 JR上野駅に店舗を構える「のもの」は、『旬のもの・地のもの・縁のもの』をコンセプトとする常設のご当地ショップだ。日本全国の名産品を常時700アイテムそろえるほか、約3週間ごとに都道府県別のフェアを行い、その都度約200アイテムを入れ替えている。

 1日の平均来客数は800~1000人。売り上げは70万円以上に上る。JR東日本が運営するコンビニエンスストア「ニューデイズ」のJR各駅店舗に「のものコーナー」を設置するなど、グループ規模を活かしたコラボ企画を展開している。

好立地な常設アンテナショップは
テナント料が収益を圧迫

 こうした施策が奏功して活況な常設型アンテナショップがある一方、苦境に立たされている店舗もある。

 宮崎県の発表によれば、同県のアンテナショップ「新宿みやざき館」の売り上げは5年連続で低下。ピーク時の3~5割まで落ちこんでいる。地元の絆を見直すことで高まった復興需要が沈静化したことで、他県のアンテナショップも苦労している模様だ。

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