07/11/17号

 インターネットの世界では過去何度か、バブルのようなものが発生しています。ネットバブルやWEB2.0バブルなど。それぞれの違いは何だったのでしょうか。また、それらのバブルを生き抜いてしぶとく成長しているネット企業は本物と言えるかもしれません。特集では、そのあたりを検証しました。

 また、奇抜な発言が注目され、最近では逮捕説まで浮上している話題の2ちゃんねる管理人・西村博之氏にも、インタビューし登場していただきました。WEB2.0の特徴として口コミや利用者参加型などがあげられていましたが、2ちゃんねるは開始当初から、とっくの昔から、それを実現していたともいえます。西村氏にとって、2ちゃんねるの意義とは何なのか、また、WEB2.0をどのように捉えているのかなどを伺いました。

 そして、企業のインターネット担当者にとって頭の痛い問題が、「炎上」や不買運動などこれまで考えられなかったインターネットを介した消費者の抗議運動だと思います。なぜ、そのような動きが起こるのか、また起こらないためにはどうすればいいのか。専門家の意見やノウハウを紹介しています。

 取材の中で、特に興味深かったのが、ネット広告市場の盛り上がりです。

 多くのネット企業が広告から収入を得て成長し、また、そうしたネット企業が提供する無料の情報やサービスが日本人の生活を激変させ、支えていることを思えば、インターネット広告の急伸は日本社会の激変をも促していると言えるのかもしれません。