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ディズニー こころをつかむ9つの秘密
【第10回】 2013年9月26日
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渡邊喜一郎

なぜコレクターとして食ってこられたのか?
なぜ東京ディズニーランドは成功したのか?
―――情熱をもって仕事をすれば、人生が変わる【北原照久氏×渡邊喜一郎氏】(後編)

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「開運!なんでも鑑定団」でおなじみ北原照久氏と、東京ディズニーランド伝説のマーケター渡邊喜一郎氏が語る「仕事と人生」論。カネなしコネなしから日本一のコレクターになったこと、ゼロからディズニーランドを作ったこと。全く違う人生のようでいて、そこにはユニークな類似点があったのです。

ビジネスで大切なことが詰め込まれている1冊

北原 私は「北原塾」というビジネスマン向けの勉強会の塾長をしていますが、渡邊さんが書かれたこの本にはそこにいらっしゃる方々全員にお伝えしたい、ビジネスに必要な本質が詰め込まれているな、と感心したんです。東京ディズニーランドは今年で30周年ですよね?

渡邊 そうですね。

北原 それだけ時間が経ってもまったく変わらない訴求力があって、魅力があって、また行きたくなるように心をくすぐられる。この「くすぐられる」感じを作り出すために、渡邊さんたちが見えないところでこういう努力をしていたんですね。

渡邊 私はマーケティングのマの字もビジネスのことも何も知らなかったのですが、アメリカ人に一から叩き込まれました。「版権とはこういうことだ」「マーケティングはこういうことだ」、と。

 どれだけビジネスを知らなかったかと言うと、開業前にJALと共同で行なった「JALナイト」というプロモーションで、ショーのダンサーやキャラクターを引き連れて日本全国を行脚したんです。その行脚には広告代理店の電通の方もいらっしゃったのですが、そのとき初めて「JALって自社の宣伝は自社でやらないんだ!」と知ったくらいで(笑)。

北原 それはすごい(笑)。ただ、まったく知識がゼロの状態からでも、要するに、好きなことって飽きないでできるんですよね。傍から見たら「大変だな」ということでも、自分は好きだから、ワクワクするから楽しんでやっているわけです。だから、その好きなことがもし仕事になったら、やっぱりワクワクしながらできる。こんな楽しいことはない。

 私はよく若い人たちに言っているんです。「好きなことを仕事にすればいい、そうじゃなかったら、いまやっていることを好きになればいい」って。もう、そのどちらかしかないんです。好きだったら一生懸命できますから。

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渡邊喜一郎

1959年生まれ。1981年、大卒/高卒の定期採用2期生として、オリエンタルランド入社、運営本部マーケティンググループに配属。東京ディズニーランドのオープンに向け、マーケティング全般に携わった。当時はまだ確立していなかった集客、ブランド構築、知名度向上からツアー企画やプライシングなどのしくみづくりまでを行い、2年目に目標の入場者数1000万人を達成した。開業後はリピーター獲得、マスコミ戦略策定など新しい試みの仕掛け人として活躍したのち開発部に異動、オフィシャルホテルオープン、ディズニーリゾート全体の開発を手がけた。 東京ディズニーランドで得たマーケティングの経験を活かし日産自動車、現タカラトミーなどを経て、メディア工房取締役常務執行役員を務める。2012年に新会社の代表取締役に就任、スマートフォン事業、EV事業等を手がけている。


ディズニー こころをつかむ9つの秘密

東京ディズニーランドの開業前からブランディング、集客などからプライシングまで携わり、開業後はリピーター獲得、オフィシャルホテルのマーケティングなどを担った伝説のマーケターが、ディズニーの神髄を初めて語る。この連載では、今まで語られてこなかったマーケティングの秘密を記した書籍の中からトピックをご紹介します。

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