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造船所跡がスクリーンに!
日本初の常設型プロジェクションマッピングは
横浜の新名所となったのか?

土屋 勝
2013年9月20日
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石の色に合わせて
画像を1ブロック単位で色調整

 開業20周年イベントに「プロジェクションマッピング」を使おうという案は、2012年の春ごろに出てきた。詳細が決まったのが今年になって。総合プロデューサーを映像ディレクターの東弘明氏に依頼した。

 「コンテンツは約8分のフルCGで、本来制作に半年はかかるのですが、オープニングが7月16日と決まっていました。無理を言って3ヵ月半ぐらいで仕上げていただきました」(原氏)

昼間のドッグヤードガーデンはこのような感じ。階段状の石の壁面が「スクリーン」になる Photo by Masaru Tsuchiya

 プロジェクションマッピングは、大型プロジェクターで建物に動画を映せばよいという単純なものではない。相手が均一で平坦なスクリーンと違って立体的な形状をしている。それに合わせて画像の歪みを調節しなければいけない。岩も白っぽい岩もあれば黒っぽい岩もあり、それぞれ反射率が異なっている。

 ドックヤードガーデンの場合、回りを壁が取り囲む競技場のような壁を使い、180度ぐるりと周りを取り囲む。石材1個単位で色の調整を施し、最終的には長さ2mほどの精巧なミニチュア模型を作って投影し、シミュレーションを繰り返した。

猛暑のなか7月オープン。
以来、約8万人が来場した

 こうして、プロジェクションマッピング「YOKOHAMA ODYSSEY」がオープンしたのは7月16日。猛暑の中、観客や機材は大丈夫だったのだろうか。

 「ドックヤードガーデンはランドマークタワーの日陰になっているので、暑さという点ではそれほどでもありません。これまで具合が悪くなったお客様はいらっしゃいませんでした。プロジェクターはステンレスの防水ケースに収めてあり、それぞれ冷却装置が付いています。整理券方式を採用したため、快適にご覧いただいています」(小室氏)

 街の活性化という目標に対して、これまでの成果はどうだったのだろうか。直接ショップの売上に寄与したかどうかのデータは開示されていないが、7月16日のオープン以来、プロジェクション・マッピングへの来場者は9月1日現在で約8万人。順調にいけば10月までの第1期で10万人の目標を達成できそうだ。夜まで地域への来場者をつなぎとめている効果は大きいだろう。

 「夏季の場合、最後の上映は22時10分からなんですが、その時刻でも400人近くの方が見られていました。そんなに遅くにドックヤードガーデンに大勢のお客様が集まって賑わっているというのは、かつてなかった光景です」(小室氏)

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